ハリウッドスター揃い踏みで
アメリカが迎えた運命の日を描いた作品
『ボビー』
”BOBBY”
アンソニー・ホプキンス, デミ・ムーア,
シャロン・ストーン,イライジャ・ウッド,
リンジー・ローハン, ヘレン・ハント,
クリスチャン・スレーター, ニック・キャノン,
ヘザー・グラハム,ローレンス・フィッシュバーン,
ウィリアム・H・メイシー,アシュトン・カッチャー,
マーティン・シーン,フレディ・ロドリゲス
2006
1968年6月5日。
ボビーこと
ロバート・F・ケネディが
暗殺された日、
アンバサダーホテルに
居合わせた人々のお話。
60年代後半のアメリカは、
混沌の中にありました。
この群像劇の主要人物、22人。
不倫する支配人、
その妻の美容師、
飲んだくれ歌手、
その夫のマネージャー、
どこか不安定な金持ち夫婦、
元ホテルマン、
黒人コック長、
メキシコ人厨房スタッフ、
チェコ人記者、
電話の交換手、
ケネディ陣営スタッフ、
ヤクの売人などなど…
多いけど
しっかり描ききってるところがすごい。
厨房スタッフのホセがよかったな。
人種差別にも負けずに
一生懸命働いてる姿が胸に迫った。
行きたくてしかたなかった
野球のチケットをコック長に譲る場面と
ケネディ暗殺の場面なんてもう…ううっ。
元ホテルマンのジョンと
ネルソンの会話にもグッときた。
「老いるのはいやだ、
自分が用なしになっていくみたいだ…」
なんてことをネルソンが言うのね。
今でも充分せつないけど、
この言葉の意味を本当に理解するのは
やっぱり実際に老いたときなんだろうな。
さて、
肝心の"ボビー"こと
ロバート・F・ケネディ。
首から下と
後ろ姿しか出てきません。
あとは当時の映像が要所要所で
肉声とともに挟み込まれるだけ。
でも、それがまた実に効果的なのだ。
エンドロールでは、
たくさんの写真も見られます。
(兄のジョン・F・ケネディもチョコチョコ出てくる)
うまいなぁ。
こういうの、大好きだ。
いろんな人種、
いろんな境遇、
いろんな性格を
持った人たちが出てきます。
観る側は必ず誰かしらに
感情移入できるはず。
監督は
ハリウッドの暴れん坊こと
チャーリー・シーンの兄であり、
バートレット大統領こと
マーティン・シーンの息子です。
おバカなチャリ坊と違って
いい仕事してくれてます。
ちなみにバカなチャリ坊は出てないけど
お父さんはこの映画に出てます。
【キャストが多すぎて顔が全っっ然
浮かばない人への”不”親切な補足】
※出演作品、人となりなどをご紹介
ウィリアム・H・メイシー
『ER』で
モーゲンスタン外科部長としてメスを振るう
デヴィッド・クラムホルツ
『ナンバーズ』の
天才数学者チャーリーとしてFBIの兄と難事件を解決
アンソニー・ホプキンス
『羊たちの沈黙』のレクター博士として
猟奇殺人やFBIお抱え顧問をする
イライジャ・ウッド
『ロード・オブ・ザ・リング』にて
指輪を火山へ捨てる壮大な遠足へ
デミ・ムーア
ブルース・ウィリス、
アシュトン・カッチャーの元妻でバービー収集家
シャロン・ストーン
『氷の微笑』で大絶賛されるも
続編でラジー賞受賞のIQ高い系女優
ヘレン・ハント
泣く子も黙る
アカデミー賞・ゴールデングローブ賞の主演女優賞受賞者
ローレンス
・フィッシュバーン
アカデミー賞・エミー賞受賞の
実力派であり日本アニメの大ファン
クリスチャン・スレーター
ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞者だが
銃・酒・薬・性の罪も総なめ
リンジー・ローハン
ティーンの星だったが
薬と酒と素行の悪さでゴシップの星に
ヘザー・グラハム
元FBI捜査官を父に持ち、
数々の男と浮名を流す恋多き美人女優
アシュトン・カッチャー
デミ・ムーアの若すぎる元夫
最後はブライアン・アダムス作曲の
主題歌でお別れしましょう。
ソウルの女王
アレサ・フランクリンと
HIP HOPソウルの女王
メアリー・J・ブライジが
ゴスペル隊を従えて
不屈の信念*2を力強く歌っています。
& MARY J. BLIGE
W/ THE HARLEM BOYS CHOIR
"Never Gonna Break My Faith"
今日の内容に
ちょっぴり
リンクしてる記事
【60年代】
【群像劇】
【マーティン・シーン,バートレット大統領】
【FBI】
【アカデミー賞】
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