「糸を繋げることも結び、
人を繋げることも結び、
時間が流れることも結び」
『君の名は。』
"Your Name."
2016
田舎に住む女子高校生と
都会に住む男子高校生の
身体が入れ替わるお話。
『放課後』や『転校生』を観てるので
”入れ替わりもの”大好きなんだけど、
なんせあまのじゃくなので
大ヒット作って敬遠しちゃうのよね…
そんなわけで
タイトルしか知らなかったこの映画。
強くすすめられて観てみました。
いやぁ…
よかったです!
単純な”入れ替わりもの”や
”二人の世界”的な
ミクロな話と思いきや、
なんだか中盤から
マクロな話へ…
ふたを開けてみれば
時を超えた
一大スペクタクルロマン
でびっくり!
町長を父に持ち、
神社の跡取り娘でもある三葉。
組紐を組み、舞を踊り、
家というものに縛られている彼女は
東京の男子高校生 瀧になって
カフェでお茶して
レストランで体当たりバイトもして
憧れの都会生活を満喫。
一方、
三葉になった瀧は
神社の古い歴史に触れたり、
いやなクラスメイトを
威圧したりします(笑)
入れ替わるのは夢の中、
それも週二回程度。
互いのスマホを介して
コミュニケーションを図り、
つかの間の交換留学みたいな
二人の生活は、
ある日を境に一変してしまいます。
逢えない二人のもどかしさ。
せつないんです、これが。
糸も人も時間も
結ぶもの、か。
そうだね。
点が線になって
線が面になる。
人の人生って
いろんな人と紡いで、
より合わせて
いくものなんだ。
”禍福は
あざなえる縄の如し”
って言葉、知ってますか?
良いことも悪いことも表裏一体、
双方がより合わさっているということ。
本来の使い方とはちょっと違うけど、
人生そのものも
いわゆる”あざなえる縄”だ。
あのときの
あの出来事も
あのときの
あの人の存在も
良いもの悪いもの
ひっくるめて
みんな縄みたいに
より合わさったものが
現在の自分に
繋がっているんだな…
この作品で、
ふとそんなことを思いました。
それにしても糸守町、
風情があっていいなあ…
小高い所にある三葉の家は
旅館みたいなたたずまいだし、
ご神体への道も滝や紅葉がきれいで…
なんだか癒されました。
最後に陰の功労者にひとこと。
テッシー Good job!!!
建設会社の跡取り息子であり
オカルト・機械マニアでもあるテッシーは
三葉に同じ境遇ゆえの
シンパシーを感じていて*1
彼女のピンチには
なにかと力になってくれるのです。
しあわせになってねテッシー☆
【おまけ】
人と出逢うということ、
縁が生まれるということ。
この映画を観てて
頭の中に浮かんだのは、
”糸”という曲。
原曲は中島みゆきなんだけど、
初めて聴いたのが
Bank Bandのカバーだったから
こっちの方がお気に入りなのよね。
歌詞がいいんです、とっても。
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*1:完全にテッシーの片想いだけどね…