「俺は私立探偵だ。自分の事務所も持ってる」
『ロング
・グッドバイ』
"The Long Goodbye"
エリオット・グールド, スターリング・ヘイドン,
ニーナ・バン・パラント
1973/ロバート・アルトマン
ハードボイルド小説、
マーロウシリーズの
映画化作品です。
▼こっちは廉価版
▼こっちはマニア好みのテレビ吹替え音声収録版!
マーロウ役:森川公也
男一匹、猫一匹。
うだつの上がらない
生活をしている
私立探偵
ある日、突然訪ねてきた古い友人テリーから
追手から逃げるのを手伝ってほしいと言われる。
無事にメキシコまで送り届け、
帰宅した彼は現れた刑事達に
あれよあれよという間に連行されてしまう。
どうやらテリーには妻を殺した疑いがあり、
その逃亡を手助けしたマーロウには
殺人幇助の容疑がかけられていたのだった。
無実を訴えて数日後、
また突然釈放されるマーロウ。
なんとテリーが死んだことにより
彼の容疑が晴れたからだった。
新聞はテリーが自殺し、
遺書で妻殺しを自白していたと報じていた。
納得のいかないマーロウは
気になりつつも
別の依頼に着手するが…
続きは映画をご覧あれ。
原作では
1949~1950年の
お話だけれど、
この作品では
1970年代に
設定してあります。
冒頭、マーロウが
午前3時に腹ペコの猫に起こされて、
「やれやれ…」てなカンジで
そばを通り過ぎ、
24時間営業のスーパーマーケットに向かう姿に
へ~こういうのが当時の日常だったのかしらん、
なんて思ってしまった。
私は嫌煙家だけど、
これだけは認めざるをえない。
くわえ煙草の
マーロウは
カッコいいわ…
ハードボイルド、
私立探偵、
70年代、
こんなキーワードが
気になる方には
おすすめです。
【今日の知ってる人】
★その1
ゴロツキ一味の手下が
元カリフォルニア州知事こと
アーノルド・
シュワルツェネッガー*2!!!
www.youtube.com★その2
ヴァーリンジャー医師は
『ブルース・ブラザース』の
ナチの司令官をやってた
ヘンリー・ギブソンだ!
▼『ブルース・ブラザース』について
zuzz.hatenablog.com
【おまけ 1】
実はこんなにたくさん
映画やドラマになってました。
みんな渋い…
私は80年代に放映された
パワーズ・ブース主演の
『私立探偵フィリップ・マーロウ』
"Philip Marlowe, Private Eye"
が観たい…
それから
大胆にも”増沢磐二”という
私立探偵にしたテレビドラマ
いわゆる翻案もの、
『ロング・グッドバイ』も
いいですよ。
主演は浅野忠信。
そのほかに
個性豊かな面々*3が出演。
1950年代の
日本を舞台に
ハードボイルドな世界が
展開してゆきます。
【おまけ 3】
シュワちゃんで思い出したんだけど、
その昔ニコニコで
『木曜洋画劇場』の
予告CM集を観たときは
笑い転げましたね…
私はこのテの
肉弾戦的アクション映画は
たいへん苦手なんだけど、
”スーパーヴァンダミングアクション”
”男の教科書”
”男のリトマス試験紙”
”死神とすらダチになる”
などなど
こんな私でも
観たい気持ちにさせちまう
ヘンテコワードが
てんこ盛り!!!!
ヒマならぜひご覧くださいませ。
▼フィリップ・マーロウがちょこっと出てきます
zuzz.hatenablog.com
原作本
▼訳:村上春樹Ver.
*1:昼夜問わずベランダで胸も露わ、もしくはそれに近い姿で踊ったり騒いだりハッパ(?)をやったりしている謎のお嬢さん方。マーロウいわく「ハリウッドでキャンドルショップを開いてる」人達とのこと。マーロウを訪ねてきた刑事達やゴロツキ一味も彼女達のあられのない姿に驚いていた。
*2:『コマンドー』や『ターミネーター』でおなじみ、鍛え抜かれた筋肉をこれでもかと見せつけていた『木曜洋画劇場』御用達アクションスター。ちなみに『木劇』ではシュワちゃん映画の予告には毎回”闘う州知事”や”拳のマニフェスト”や”力こぶれ”などの筋肉造語が炸裂していた。
*3:とはいえ演技派俳優と大根役者とが半々で混在していて複雑ではあった。