「お月さんの味しよるなぁ…」
「あ~お月さんの味するわ~」
『ちょこっと京都に
住んでみた。』
2019/吉見拓真
東京の生活から離れた
傷心の主人公が
大伯父と過ごす
京都での日々を
描いた物語です。
人間関係につかれ、
仕事を辞めてしまった佳奈は
母から頼まれて
ケガをした大伯父のために
東京から京都へ
お世話をしに行くことに。
ところがケガというのは、
なんと小指だけという軽いもの。
伯父さんのおつかいをこなしながら
自転車で京都の町をめぐる
ちょこっとホームステイが始まりました。
■□■□■□■
おつかいパートはロケみたい。
実際にあるお店をまわって、
店の人とおしゃべり。
店先で作られている
うなぎのかば焼き*1や
お揚げさん*2の
おいしそうなこと!
こっちにまで香りがしてきそうでした。
町の人の
生の声で見えてくる
ありのままの京都。
至るところに名所はあるけれど、
なんてことない町並みにも
こんなに深い味わいがあるんだ。
■□■□■□■
佳奈が
「おいしい」
というと決まって
「そんなわかりきったこと、
いちいち言わんでもよろし」
と返す伯父さん。
京都のもんや、
おいしいに決まってるやろ!
ってことね(笑)
「ハレとケいうのは知ってるな?」
「ん?ハレとケ?なにそれ」
「おめでたいことや
お祭りやなんかのことをハレ。
そういう時に着るのが晴れ着や」
「ん、晴れ着!うん」
「ケというのは、
ま、日常的な普通の日か。
料理でもそんなんあるんやで」
「え、なに?」
「上等でな、
よそゆき着で行かなならんような店。
高ぁい店や。
これはハレや。な?
でまぁ、普通にヒューと入って行って
食べられるお店、それはケ。
…の店やけれども、や」
「うん」
「なかなか美味い店もようけあってなぁ。
おもしろいんやで。
京都はな、そういうケの店で
長いことやってきてはるところで
”ここはええぞ!”という店があるさかいに
そんなんチョロチョロっと探しに行ったら
おもろいかもしれへんなぁ…」
「ん、じゃあ今日のお店は?」
「ん?
今日の店は、ケのハレや」
「ふ~ん…かっこいい」
友達じゃない。
恋人じゃない。
親子じゃない。
だからこその、この距離感。
たんたんと、
あっさりとした
二人のやり取りが
なんだか、いい。
今回は単発だったけど、
連続ドラマ化してほしいなぁ…
訪ねるんじゃなくて
住んでみたくなる、
ケの京都の
詰め合わせ。
川べりを自転車でスイーっと
でかけてみたくなる、
もうひとつの京都です。
きな粉たっぷりの
吉廼家(よしのや)の一休餅、
おいしそうだったな…
このドラマはもともと
スペシャル枠だったもの。
好評だったのか、
2022年には
連続ドラマに!!
▼どっちも収められてます♪
ちょこっと京都に住んでみた。 DVD-BOX [ 木村文乃 ] | ||||
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▼本もあるよ!
ちょこっと京都に住んでみた。公式ガイド 京都の人だけが知っている本当のとっておき [ テレビ大阪 ] | ||||
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【今日の知ってる人】
★木村文乃
主人公佳奈は
『浪花少年探偵団』で
裏表の激しい音楽教師
榛名先生をやってましたね。
★近藤正臣
大伯父さんは
『メゾン・ド・ポリス』で
紳士伊達さんを演じてました。
こっちの京都にも
おいでやす
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