「ウチは日本一不幸な少女や」
『じゃりン子
チエ』
中山千夏,西川のりお,芦屋雁之助,桂三枝,
笑福亭仁鶴,横山やすし,西川きよし
1981/高畑勲
大阪。
昭和の時代を
明るく
たくましく生きる
少女のお話。
▼映画版もテレビ版もジブリの高畑勲監督が手がけてます！
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小学校五年生の
竹本チエは
フツーの子と
ちょっと…いや
かなりちがう。
バクチ好きで乱暴者な
父親のテツ*1が
ほっぽりだした
ホルモン屋を
たった一人で
切り盛りしているのだ。
苛烈な祖母*2は
どうしようもないテツを
たびたび𠮟りつけるが、
まったく効果がない。
それどころかテツは
気弱な祖父に
嘘八百を並べて
バクチの金をせびる始末…
だけどそこで
へこたれるような
チエじゃない。
なんせ同級生に
からかわれたって
酔っぱらいの客に
からまれたって
凄みをきかせて撃退する
クソ度胸の持ち主だ。
父親がまともになって
離れて暮らす母親が戻り、
また家族三人で
暮らせることを願いながら
今日もせっせと
ホルモンを焼く
チエなのであった…
▼映画版の冒頭部分。
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原作は
マンガです。
昼は学校、
夜はホルモン屋、
二足のわらじ状態の娘。
娘を働かせて
バクチに明け暮れる父親。
娘を置いて出て行く母親。
孫を引き取らない祖父母。
こんな設定、
令和の今なら
ありえないんだけど
こんな設定だからこそ
おもしろいのよね。
家計を支え*3、
父親に喝を入れ、
両親の仲を取り持つために
道化を演じたりもしちゃう。
こんな複雑な家庭環境だから
勉強して遊んでいるだけの
同級生たちよりも
抜きんでてしっかりしている
チエちゃん。
落ち込んでも
いつまでも
メソメソしない！
「あかん、明日考えよ！
ほんならまた元気が出る。
明日はまた明日の太陽が
ピカピカやねん！」
なーんて切り替えられる
ポジティヴな子なんです。
威勢のいい人ばっかり出てくるし
大阪弁のパワーもあいまって
観てると
なーんか
元気が
わいてきちゃうのだ。
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そんでもってやっぱり
声優選びがいいのよね。
テツは
西川のりおしか
考えられない！
まさに最高のキャスティング。
映画版ではそのほか
お笑い界の芸人が
たくさん起用されてます。
中山千夏(チエ)
西川のりお(テツ)
京唄子(おバア)
鳳啓助(おジイ)
三林京子(ヨシ江)
横山やすし(アントニオ/アントニオJr.)
芦屋雁之助(百合根)
笑福亭仁鶴(花井拳骨)
松本竜介(タカシ)
上方よしお(ミツル)
オール阪神・巨人(テツの仲間)
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映画版が出て
すぐに
テレビ版が
放映されました。
再放送でよく観た思い出…
▼なつかしいオープニング曲。
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テレビ版の11話までが
映画版のエピソードと
カブってます。
順番は
映画版→テレビ版。
私はカンちがいして
テレビ版から
先に観ちゃったから、
映画版が
ダイジェストみたいに
感じられた(笑)
なんと
公式チャンネルが
3話連続で
公開してくれてます！
私なんだか
戦ってる回に弱いみたい。
小鉄とアントニオjr.のケンカや
ヒラメちゃんの相撲の話で
うるっときてしまったのよね…
▼ヒラメちゃんを抱きしめたくなる回。
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ギャハハと笑えて
たまに
じんわり感動できる。
そんなちょうどいい塩梅の
アニメです。
そういえば
オープニングのモチーフが
花札なんだけど、
おんなじ高畑監督の
『となりの山田君』の
オープニングもそうだったね。
それでは最後に
西川のりおのテツを
存分に堪能できる
予告編まとめ動画を
置いておきます(笑)
見たってや～！
▼圧巻の大長編！もはや作業用動画(笑)
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▼楽天オススメアイテム！
【おまけ】
チエちゃんが焼いてるところや
お客さんが食べてるところ観たら
ホルモン焼きが
どんな味なのか
気になって
気になって…
映画では
おバアはんたちの店の方に
ホルモン焼1串50円って
書いてあった。
『じゃりン子チエ』
の舞台は
大阪の西成らしいね。
さがしてたら
じゃりン子チエっぽい店が
いろいろみつかりました。
おお…
おいしそう！！
【今日の好きな人】*5
私のお気に入りは
ケンカ最強の
猫の小鉄。
「だいたい自分のこと
グチャグチャオーバーに言う奴ほど
たいしたことはないんよね」
ってセリフには
思わずうなずいてしまったわ。
ちなみに声は
映画版が西川きよし師匠、
テレビ版が永井一郎。
▼美学を持っている漢の中の漢さ。
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【今日の知ってる人】
★中山千夏
チエ役がハマってたこの人は
『ひょっこりひょうたん島』で
博士だったのよね。
アントニオ親子の飼い主
百合根のおっさんは
『裸の大将放浪記』の
山下清役でおなじみの
この方。
『平成狸合戦ぽんぽこ』では
四国の三長老の一人
隠神刑部さまを
演じていました♥
★三林京子
チエの母ヨシ江はん。
包み込むような
やさしいハスキーボイスに
癒された～♪
三林さんって
えねーちけー(仮名)の
出てきたエレーナ・アドラーの
声も当ててたんだね！
★京唄子
最強のおバアはんは
『渡る世間は鬼ばかり』の
本間のお母さんだったね(笑)
▼このときの藤岡琢也が百合根のおっさんに似てると思うのは私だけ(笑)？
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★桂三枝
今は桂文枝となってますが、
チエの担任の花井先生でした。
花井先生の父であり
テツの元担任
花井拳骨先生は
「四角い仁鶴がまぁるくおさめまっせ～」の
『バラエティー生活笑百科』の
室長でおなじみ(笑)
★永井一郎
テレビ版のシブい小鉄を好演。
映画版でも
ヤクザや警官を演じてました！
永井さんと言えば
『サザエさん』の
波平、
『らんま1/2』の
八宝斎、
映画版『赤毛のアン』の
マシュー！
こっちも
見たってや～
