「たまには気分転換に
謎解きをやってみるってのは
どうかしら?」
『影なき男』
"The Thin Man"
ウィリアム・パウエル,マーナ・ロイ
1934/W・S・ヴァン・ダイク
発明家が
関与する
殺人事件に
探偵夫婦が挑む
お話です。
ニック・チャールズは
元探偵。
妻ノラの
裕福な実家の
事業を引き継いだ彼は
探偵の看板を下ろし、
愛犬アスタ*1も加えた一家で
食うに困らぬ
気ままな生活を送っていた。
ところが
カリフォルニアから
ニューヨークへ出てきた彼は、
かつての依頼人一家と
再会したことで
殺人事件に巻き込まれてしまう。
事件は
あっけない幕切れで
落ち着いたかに見えたが、
納得のいかない
ニックはついに
独自の捜査に
乗り出して…
■□■□■□■
ダシール・ハメットの
小説を基にした
影なき男シリーズ(全6作)の
第1作目です。
登場人物が多いけど
コメディータッチで
観やすい!
奥さんのノラとの
軽妙なやりとりもさることながら、
ホテルの一室で主催する
クリスマスパーティーの最中に
関係者が次々と訪ねて来るわ
記者たちは押しかけて来るわで
大混雑の大忙し!
なシーンとか、
銃を手に脅されても
「それ、しまってくれないか?
奥さんならへっちゃらだけど、
僕はめちゃくちゃ怖いから」
なんて言っちゃうシーンとか、
ところどころで
クスリと笑えます。
そんなこんなで
『影なき男』は大ヒット。
それを受けて
続編『夕陽特急』が
制作されました。
▼ブログにあげたよ!
zuzz.hatenablog.com
こちらもヒットし、
以降も影なき男シリーズが
続いてゆくことになります。
順番はごらんのとおり。
1『影なき男』(1934)
W・S・ヴァン・ダイク
2『夕陽特急』(1936)
W・S・ヴァン・ダイク
3『第三の影』(1939)
W・S・ヴァン・ダイク
4『影なき男の影』(1941)
W・S・ヴァン・ダイク
5『風車の秘密』(1944)
リチャード・ソープ
6『影なき男の息子』(1947)
エドワード・バゼル
かるーい
ミステリーを
楽しみたい方に
おすすめです♪
しかし昔の映画って
すぐお酒を飲むよな…(笑)*2
「ニック、
ホントに犯人は
この中にいるの?」
「確実だよ」
【おまけ その1】
『マルタの鷹』や
『血の収穫』を生み出し
ハードボイルド小説の大家となった
この映画の原作者
ダシール・ハメット。
この人なんと、
探偵として
7年ほど働いていたんです。
その経験が
執筆活動にいかんなく
発揮されているわけですね。
そんでもって
ハメット氏が勤めていたのは
19世紀後半から存在し、
一流探偵・警備会社で有名な*3
ピンカートン探偵社。
探偵・スパイとして活躍し、
あのリンカーン大統領の
身辺警護で名をあげたと言われる
アラン・ピンカートンが創設者です。
政府の仕事にも
深く関わっていたからか
知名度は抜群だったようで、
スト破りに派遣された社員が
なんと300人!
巨大組織だったのだな。
ちなみに
ホームズシリーズで知られる
アーサー・コナン・ドイルが、
ピンカートン探偵社の活躍から
ヒントを得て書いたお話が
『恐怖の谷』と
『赤い輪』なんですって。
【おまけ その2】
容疑者全員を集めた晩餐会での
ニックの乾杯の挨拶がこれ。
「食べて、飲んで、楽しもう。
明日はどうなるかわからないから」
原語では
"Eat, drink, and be merry,
for tomorrow we die."で
これは聖書の一説からの引用。
どうせ明日は死ぬのだから今を愉しもう!
って意味で、
私はポジティヴにとらえてたけど、
調べてみると刹那主義的な人間を
批判するときに用いられるんだとか。
今回はこうやって調べたから
たまたまわかったんだけど、
海外の作品にふれるとき
宗教や文化の知識があれば
理解をググッ!と
深めることができる。
『赤毛のアン』もそう。
村岡花子版*4を長年読んできたけど、
新しく出た松本侑子訳の方は、
日本初の完訳版であると同時に
聖書の解説や
当時の文化にまつわる訳註が
オーディオコメンタリーのように
ふんだんに加えられてて、
アンの世界を
めいっぱい
堪能できるのだ!
どっちの訳もいいよ!
違いを知ると
お話の味わいが
よりいっそう増すので
おためしあれ♪
▼一気に読むもよし、少しずつ読むのもよし。
赤毛のアンの世界
今日のこの人!
★モーリン・オサリヴァン
依頼人の娘ドロシーを演じた
このお嬢さんは、
なんと
ミア・ファローの
お母さん*5なのだ!
▼代表作の『ターザン』。
www.youtube.com
アイルランド出身のモーリン。
もし彼女が渡米しなかったら
ミアは
生まれていなかったかもね。
ミア2連発!
zuzz.hatenablog.com
▼楽天オススメアイテム!
夫婦の探偵といえば…
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