「副作用はあるけど
やる価値はあるわよ」
『ぼくを探しに』
"Attila Marcel"
ギョーム・グイ,アンヌ・ル・ニ,ルイス・レゴ,
ベルナデット・ラフォン,エレーヌ・ヴァンサン
2015/シルヴァン・ショメ
パリで暮らす
青年の
自分探しの物語。
▼エンドロールの後もお見逃しなく!
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2歳で
両親の死を目撃して以来、
口がきけなくなってしまった
ポール。
一緒に暮らす
過保護な二人の伯母
アナとアニーの
ダンス教室で
伴奏係をしながら、
ピアノコンクール優勝を
目指す日々だ。
同じことのくり返しの
生活だったけれど、
ひょんなことから
同じアパルトマンの
マダム・プルーストに
出会う。
庭のような
奇妙な部屋に住む彼女の
不思議なお茶を飲むたびに
封印された記憶が
少しずつ
よみがえってきて…
■□■□■□■
この映画は、
とにかく
映像がきれい。
ポールが
昔の記憶の旅をするときだけ
ポラロイド写真みたいな
色調の映像になって、
ミュージカル仕立てになります。
マダム・プルーストって名前は
どうやら
特定の香りで記憶がよみがえる
からきてるようだ。
人の記憶って、
庭みたい。
つらい思い出は
見なくてすむように
土の奥深くに埋められるし、
いい思い出は
木に飾って
いつでも
眺めていられるようにできる。
誰にだって
思い出したくない過去があるもんね。
苦い記憶がよみがえったときの
ポールの涙を見てると
胸がキュッとなっちゃった。
いつも明るいあの人も
なにもかも持ってるあの人も
自分の弱さと
闘っているのかもな。
だけどみんな
自分のメロディー
を持っている。
大事な人との思い出の曲。
どん底なときに希望をくれた曲。
たった一曲が
ささやかな光になるんだ。
この映画は
音楽が大事な
役割を持っている。
ポールの
端正なピアノに
マダムの
朗らかなウクレレ、
それに
ミッシェルの
やわらかな胡弓の音色が
すごく心地よかった。
マダムの
走り書きのメッセージが
心に沁みました。
よかったら
マドレーヌとともに
ごらんください。
そして観終わったら、
あなたの思い出の曲を
聴いてみてね。
【おまけ】
最後の一個を取られて
ポールが買いに走った
シューケット!
絞り出したシューに
あられ砂糖をまぶした
フランスの焼き菓子です。
そして
マダム・プルーストの家で
クセが強い魔法のお茶と
ともに出されたのは
マドレーヌ!
▼私はレモン入りじゃないタイプが好き。
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