「あっという間に
夏が終わるのね」
『ニーナ
ローマの夏休み』
"Nina"
ディアーヌ・フレーリ,ルカ・マリネッリ,
エルネスト・マイエ,ルイジ・カターニ,
マリーナ・ロッコ,アンドレア・ボスカ,
クラウディア・デッラ・セタ
2012/エリザ・フクサス
喧騒から離れて
静かに過ごす女の
数日間を
描いたおはなし。
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休暇シーズンの
イタリア。
人々が郊外で過ごすために
ローマは静かだ。
仕事を辞めたニーナは
友人に頼まれて、
彼の実家の留守番と
ペットの世話をしに
エウルの街にやって来た。
空いた時間で
声楽のレッスンを受け持ったり、
デ・ルーカ教授から
書道と東洋の精神を習ったり、
ランニングをしたり。
そんな毎日を送るなかで
マンションの管理人の子
エットレや
ファブリツィオと
知り合いになり…
■□■□■□■
この映画は
ひたすら内容をそぎ落として
シンプルにしています。
極力説明を省いているために
あとで調べると
知られざる設定がみつかって
えっ？てなるのよね。
しかも
ニーナの心象風景を現すような
非日常的な場面が
挟み込まれるので、
ますます複雑(笑)
難解ではないけどね。
イタリアといえば
とにかく明るい！って
イメージなんだけど、
この映画はちがう。
暗いわけじゃないのよ。
ただ静かに
さらさらと
時が流れていくのだ。
BGMもクラシックで、
ニーナとも関係ある
オペラも効果的に使われる。
そして
どこまでも
映像が美しい。
監督も映像美に
こだわりを注いでいる旨を
コメントしているもんね。
なにも気負わず、
感じるままに
観る作品で
いいんだと思います。*1
【おまけ】
東洋のテイストのために
挿入されたであろう
書道教室のシーン、
なんだか
へんてこでおもしろかった。
ニーナの字がくにゃくにゃで
ふふっとなったし。
デ・ルーカ教授が
作務衣着てて
おっ！と思った。
作務衣いいよな～。
ほしくなっちゃった。
マニアックすぎるけど私、
ガーゼの浴衣も
好きなんです。
ほら、昔の人が
夏の夜とか
入院するときに着てたやつ！
実はおばあちゃんちで
ガーゼの浴衣(未開封)
もらってたんだ！
パジャマにしようと思ったんだけど、
猛暑でなかなか着る機会がなくって…
涼しくなったら
袖を通してみたいと思います！
楽しみだ～♪
もっとイタリア！
▼大好き！おすすめ！
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*1:だから残念だったのが
日本側のプロモーション。
冒頭にあったように
ポップな要素を
ちゃちゃっと付け加えて
おしゃれな恋愛映画ですよ！な
予告動画や公式サイトに
しちゃったこと。
▼もう一回貼っとこう。
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イタリア版予告動画は
こうだったのよ。
これ、洋画を日本で
プロモーションするにあたって
しばしばみられる現象なのよね。
たしかに上の方が
女性が
「わぁおしゃれ！
観てみたい！」
って思いそうだけどさ…
でもその代わり
「全然内容ちがうじゃん…
だまされた！」
てなる確率が高くなるよね。
なにを隠そう、
私も何度も
だまされたクチなのです…
作品を楽しみにしている人のためにも
間違った先入観を与えてほしくない！
プロモーションの際は
原語版に沿った形で
お願いします！
