誰かと分かち合えるなら、
こんな人生も悪くはない。
『小さな村の物語
イタリア』
毎週イタリアにある
小さな村を訪ね、
そこで暮らす人々に
密着する
ドキュメンタリー番組。
漁村や農村や
ワインの産地…
人々をはぐくむ
ありのままの自然に
癒される。
優しいナレーションもまたいい。
取材対象(三人ほど)は
働き盛りの世代、
仕事も子育てもひと段落した世代、
気ままに余生を送る世代、
と毎回さまざま。
イタリア人って
陽気なイメージ
だったけど、
もちろん
そんな人ばかりじゃない。
「彼がまだ仕事を続けるのには理由がある」
「彼女が心から笑えるようになったのは
つい最近のことだ」
こんな風に彼らの事情が語られていく。
病気、
事業の失敗、
大事な人の死…
苦しい時を
家族や愛する人の支えで
乗り越えてきて今があるのだ、と。
この番組は
素朴であったかくて、
だけど
ちょっと哀しい。
このちょっと哀しいところが
魅力だと私は思っている。
生きるって、
思いもかけないことの連続で
壁にぶつかることもあるけど、
それでも振り返れば
自分なりに歩いてきた道があって、
手を差し伸べてくれた人がいる。
ここまで掘り下げてくれるからこそ
この人たちの生き方や言葉に
素直に感動できるんだよね。
元 木工職人のおじいちゃん。
仕事は引退してるけど、
近所の人がひっきりなしに
修繕を頼みに来るもんだから
ついつい引き受けちゃう。
作業する姿がかっこいいんだ。
みんなが集まる
週に一度の食事会のために
はりきって料理するおばあちゃん。
夫を亡くして独りになったけど、
子どもや孫のいるにぎやかな食卓で
幸せそうに笑う
彼女の姿が印象的だった。
イタリアの小さな村で
今もささやかに
暮らしているのかな。
なんだか心にほっこり、
じわ~っとしみる、
あったかい飲み物
みたいな番組です。
Ornella Vanoni
によるテーマ曲もすてき。
"L'Appuntamento"(逢いびき)
▼これは300回記念に発売されたCD5枚組!
1~4枚目はBGMに使用されたもの、
5枚目はカンツォーネだそう。
【ブックレット内容】
収録曲解説・三上博史のインタビュー
こんなのもあるよ
zuzz.hatenablog.com
▼買ったもの載せてます!
*1:なぜだかこの人のカ行の発音がすごくすき。