ジェニファー・ハドソンを世に知らしめた作品
『ドリームガールズ』
ビヨンセ, ジェイミー・フォックス, エディ・マーフィ,
ジェニファー・ハドソン
2006
1960年代のアメリカ。
歌手を夢見る三人組と
彼女たちを
取り巻く人々のお話。
ブロードウェイ・ミュージカルが原作だから
映画化はたいそう困難を極めたらしい。
でも試行錯誤のかいあって、
一曲の中に
リハーサル→本番の流れを
見事に組み込んでましたね。
それがわかるのがこの曲。
"Steppin' To The Bad Side"
時代はまだまだ白人社会。
いい曲を作っても盗まれておしまい。
正攻法ではダメだと判断した
プロデューサーのカーティスは、
危ない橋を渡り始めます。
ここから快進撃が始まるのよね~!
三人娘もグッとあかぬけました。
ジミー・アーリー(エディ・マーフィ)の
バックコーラスとしてツアー巡業で
経験を積んだ彼女たちは、
ようやくデビューのチャンスをつかみます。
これがいちばん有名な曲だね。
お次は70年代に入ったアメリカの
不安定な社会情勢を反映した曲。
"Patience"
手に手を取って
一緒に歩こう
輝く朝を迎えるまで
一緒に苦しみに耐えよう ※私の意訳です
これも好き。
次は私のいちばんのお気に入りです。
"I Am Changing"
歌唱力に絶対の自信を持っていたエフィ。
だけど家族も仲間も恋人も
何もかも失って、
未婚の母となり職探しの日々。
子どもにもつらく当たり、
自暴自棄になる彼女は
マーティ(ジミーの元マネージャー)から
「一度でいいから逃げずにやってみせろ」
と諭されてやっと目が覚めます。
バカだったけど
今やっとわかった
私は変わる
今ここから始めたいの
だからあなたの助けをちょうだい ※私の意訳です
やっぱり彼女には
歌しかなかった、
それがわかる曲。
最初聞く耳を持たなかった
ライブハウスのオーナーが
「この小娘、
なかなかやるやないかい…」
って視線を送って、
マーティ*1が
心底うれしそうな顔で
うなずくシーンが好き。
ずっと見守ってきたんだもんね。
エフィのステージでオーナーが
すっかり大ファンになってるのも
すんごくほほえましい(笑)
そして感動のフィナーレへ!
"Dreamgirls Final"
支えがあって、
守るべきものがある。
どん底から
再起を果たしたエフィの輝き。
私は変わると宣言した彼女が
本当に変わることができたのかは、
一番近くで見てきた
子どもの涙が物語ってるね。
初めて観終わったとき、
ほーっとため息が出たのを覚えてる。
たくさんの感情がわきあがって
エンドロールが流れる間も
その余韻が残ってました。
何度観ても
私の中では
色あせない作品です。
【おまけ】
YouTubeでみつけた
口パクドリームガールズ(笑)
どうやら
ブロードウェイの俳優さん達らしい。
動きが実にしなやかでジワジワくる(笑)
"Hard to say Goodbye"
"Dream girls"
本家とくらべながら楽しめるので
二曲続けて、
お聴きください!
(↑このセリフ言いたかっただけ)
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*1:この役を演じたダニー・グローヴァーは大好きな俳優!