「すけきよ…!」
『犬神家の一族』
石坂浩二, 島田陽子, あおい輝彦, 高峰三枝子,
草笛光子, 三条美紀, 三國連太郎
1976/市川崑
資産家の老人の
遺言から
巻き起こる
世にも恐ろしい
惨劇を描いた物語。
市川崑監督作品。
初めて観たのが8年前。
これは原作読んでなかったから、
ハラハラしました。
錚々たる出演者たち。
横溝正史先生も
宿屋の主人役でチラッと出てるから
ミステリファンにはたまりません!
しかし第三の殺人にはわろた!
なにがおかしいって、小夜子が…
恋人がいなくなったもんで、
心配になって屋根裏部屋を捜すサヨちん。
「鼠じゃあるまいし、
こんなところに隠れたりするわけないわね…」
↓
ふと見上げた天窓の外に物凄い形相の死体
↓
「ううぐぉあ!ああぁ…おあ…ぐぅ…っ」
(あお向けに倒れる)
あまりのおもしろさに、
巻き戻して観直すこと6回。
3回目からは妹も呼んで、
二人がかりでツッコみつつ観ました。
妹いわく
「叫び声がオッサンくさい」
「楳図かずおの絵の絶叫顔そっくり」。
死体発見の瞬間に流れるBGMも
妙に笑えてしまって困った困った!
映画鑑賞中に巻き戻したりなんて
めったにしないんだけど、
とにかくもうおかしくておかしくて!
夜中のテンションだからかなのか
自分でもよくわからないんだけど
ひさしぶりにおなかが痛くなるくらい笑った。
すいません、市川監督。
アホな観かたしちゃって。
今頃あの世で憤慨してるかもね。
でもさ…
死体より
第一発見者の
リアクションの方が怖いって、
映像作品としてはある意味伝説では?
とりあえずこの映画は
佐兵衛が悪い!!
そしてこの映画のキーワードは
「すけきよ…!」です(笑)