『ぼくの好きな先生』
"Etre et Avoir"
フランスの田舎にある
小さな小さな学校で、
13人の子どもたち*1と
退職を控えた
先生に密着した
そこにあるのは
”先生と生徒の心温まる交流”
なんていうものでは
片づけられない
日常の繰り返しだ。
先生なんてむしろそっけないくらい。
だって
お兄さんお姉さんたちは
難しい年頃だし、
幼稚園クラスの
チビちゃんたち*2は
数字や字を覚えるのに四苦八苦。
みんなが
一つの教室に詰め込まれてるわけだから、
とても一人ひとりに
ゆっくり関わっているヒマはないのです。
叱ったり、
悩みを聞いたり、
ケンカをとりなしたり、
ピクニックに連れて行ったり。
ただただ
普段の学校生活を
切り取っただけのフィルムなんだけど、
淡々としているようで
思いがけなく
じんわりきちゃう。
最後のシーンは、
夏休みの前日だったのね。
一人ひとりに
さよならのハグをする先生。
子どもたちを送り出したあとの、
なんともいえない表情。
その先生の表情がね…
もう…忘れられない。
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こうしてみると教師って、
ホントに
出会いと別れの繰り返し
なんだなぁ。
ひたすら知識を授けて見送る仕事なんだ。
でも逆に子どもたちから得るものも
たくさんあるんだろうな…
私もこの映画で学ばせていただきました。
ありがとう、
ムッシュー!!