『イングリッドとロラ』～元刑事とマッサージ師のピース探し事件簿～【おまけつき】

「誰も嘘をつかない捜査なんてないの。
　話す人にしろ、話さない人にしろ、
　嘘をつくものよ」

『イングリッド
　～犯罪との戦い～　とロラ』

"Passage du Désir"

2012

ミュリエル・ロビン, ファトゥ・エンディアイェ

フランスを舞台に

元刑事と

マッサージ師の

おかしなコンビが

事件をおっかけるお話。 

▼番宣の声がスペイン語(笑)
　※こんなスリリングなBGMじゃないぞ！
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イングリッドとロラ　犯罪との戦い

相棒を亡くして

早期退職した

元刑事のロラは、

ワイン片手にパズルを楽しむ

気ままな年金暮らし。

イングリッドは

昼はマッサージ師、

夜はストリップダンサー

ガブリエラ・タイガーとして

働いている。

夜の仕事って言っても

彼女はべつに恥じてなんかない。

「あたしのダンスはマッサージと一緒よ。
　快感は与えるけど、
　いやらしいことはナシ」

「あたし達にあるのは体だけ。
　死んだらそれで終わりよ。
　ゲームオーバー」 

とにかく自分らしく

明るく楽しく好きなことを！

今を生きる現代っ子ってカンジ。

そんな二人が

ひょんなことから

知人の殺人容疑を

晴らすために

コンビを組んで

捜査を開始。

最初は気難しかったロラも、

ポジティヴなイングリッドと

行動を共にするうちにだんだん

軽口もたたくようになります。

ツンデレ…(笑)

さすがは元刑事のロラ。

足を使った捜査で

パズルのピースが

どんどんはまってゆく。

いつも陽気な柄シャツの

刑事バーテレミは

ロラの元部下なので、

ムダ吠えしまくる犬のような

現上司グルーセットの目を盗み

捜査情報を逐一流してくれます。

なかなかテンポがよくて

観やすかった。

これは単発のテレビドラマらしい。

フランス版火曜サスペンス

みたいなもんなんだろな。

なんと

2作目も

ありました。

▼▼▼▼▼▼▼▼

「人はどうして真実を
　隠そうとするのかしらね、イングリッド？」
「都合の悪い真実だからよ」

『イングリッド
　　～マンタの道～　とロラ』

"Passage du désir
     le secret de Manta Corridor"

2014

ミュリエル・ロビン, アンヌ・ル・ネン

ロラが

二代目イングリッドと

失踪した青年を

探すお話。

▼番宣の声がポルトガル語(笑)
　※こんなスリリングなBGMじゃないぞ！(2回目)
www.youtube.com

イングリッドとロラ マンタの道

あれっ！？

イングリッド

が違う！

なんと初代イングリッドは

インドへ行き、

二代目イングリッドが

相棒を務めるという設定。

なんじゃそりゃ！

二代目イングリッドも

昼はマッサージ師、

夜はストリップダンサー。

こっちはジムで鍛えるタフ型。

野性的なセクシーさで

モテモテでした(笑)

監督が日本びいきなのか、

作品の随所に

ジャポニズムの影響*1が

見受けられます。

少々雑だけど(笑)

ただAmazonのビデオは

日本語はおかしいわ、

キャラクターの言葉遣い*2に

一貫性はないわ、

人物紹介のテロップや

手紙・メールの文章の

説明もはしょるわで

びっくりするくらい

翻訳が不充分です。

ただでさえ

人名がたくさん出てくるのに、

わからないままだと

ストーリーが

頭に入ってこないので、

言葉を調べながら観ました。

せっかくおもしろいのに残念。

根気のある人は

観てみてください！ 

しかし

フランス人は

すぐ恋に

落ちるなあ！

あ、格言もちょこちょこ出てきて

勉強になるよ！

”言葉は水の泡
　行動は金に等しい”

これはチベットの格言です。

【おまけ】

2作目に

”タンタン”の話題が

出てきて

なつかしくなりました。

タンタンシリーズは

ベルギーの冒険マンガ。

▼日本ではこれが1作目
『黒い島のひみつ』
[rakuten:book:14496383:detail]

実写版もCGアニメ版も出てたけど、

私は

原作に一番近い

このアニメ版派！

www.youtube.com

タンタンの冒険 COLLECTION 1 -デジタルリマスター版- (5,000BOX数量限定版) [DVD]

タンタンの冒険 COLLECTION 2 -デジタルリマスター版- (5,000BOX数量限定版) [DVD]

こんなのもあった。

ドキュメンタリー映画

『タンタンと私』。

観たい…！

www.youtube.com

タンタンと私 [ エルジェ ]

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*1:海外の作品では”日本風”が極めて高い確率でおかしな表現で描かれる。色遣いやら文化やらは中国と混同している場合も多く、「もはや”中華風”だろ！」とツッコミたくなるほどの雑さである。やれやれ。日本間のシーンで銅鑼が鳴ってズッコケるこっちの身にもなってほしいよ。それともう21世紀なのだから、そろそろ誰か訪日ハリウッド俳優たちに言っていただきたい。「日本で手を合わせる動作をするのは、拝むときと食事のときぐらいなんですよ」と…

*2:女の人が威勢よくなったり、おっさんの口調が急にオネェになって吹き出すこともしばしば(笑)びっくりするよ！