母の持っていた
森村桂の
『お菓子とわたし』。
これが私にとって
初めてのエッセイだったように思う。
あの頃はまだ小学生だった。
ちょうど
お菓子作りブーム真っただ中で、
夢中で読んだっけ。
でも十数年経って
また読み返してみて内容の深さに驚いた。
当時は読解力がそんなになかったから
表面的なことしか
理解できなかったんだな…
ま、当たり前か。
インチキバナナケーキの話、
バカ売れしたロックケーキの話、
父親がなけなしのお金で
買ってきたケーキの話。
彼女が愛してやまない
お菓子にまつわる
おかしくも
ほろ苦いエピソードが
一冊につまった
すてきなエッセイです。
お菓子エッセイの続編ともいえる
『魔法使いとお菓子たち』
もチーズケーキにまつわる怖い話や、
おいしい生チョコレートを探し歩いた話
などなど粒ぞろい。
私は持ってるけど、
なんで絶版になったんだろ…
くやしい!
■□■□■□■
ほかにお気に入りは
豊かな語彙力を駆使して
繰り出す熱いツッコミが
スカッと爽快な
三浦しをんのエッセイ。
妄想炸裂の不思議な世界に
ショートトリップできる
岸本佐知子のエッセイ。
映画に散歩に
ノミ市に旅行と
フットワークの軽い
イラストエッセイも
何も考えずに読めて楽しい。
他人の生活が
どんなのか気になるので、
覗き見嗜好(笑)が
存分に満たせる
日記も好きです。
独特の視点で日常を語り、
食事するように本を読む、
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日記は一気に読まずに
ときどき空いた時間に
ちょこちょこ
つまむように楽しんでます。
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