「人生は喜劇だよ。残酷な筋書きのね」
『カフェ
・ソサエティ』
"Café Society"
ジェシー・アイゼンバーグ, クリステン・スチュワート,
ブレイク・ライヴリー, スティーヴ・カレル
2017/ウディ・アレン
ハリウッド、
そしてニューヨーク。
きらびやかな時代
1930年代に生きる
青年ボビーと、
彼を取り巻く人々の
おはなし。
こんなことを言っちゃなんだけど
私はウディの出ない
ウディ作品が好きです。
この映画では彼は語り手にとどまっています。
予告映像を観るとこの映画があたかも
ボビーと
二人のヴェロニカの
三角関係の話
であるかのように宣伝してるけど、
あくまで
ボビーという男の
半生を描いた物語
です。
初々しくほろ苦い
ハリウッドでの修業時代を経て、
地元ニューヨークへ戻ったボビー。
兄のナイトクラブで
支配人を任された彼は
めきめき頭角を現してゆく。
ハリウッドでの経験とコネを活かして
ナイトクラブを
トップモデルや政界・財界の大物、
そして裏社会の人間御用達の
夜ごと噂とゴシップが咲き乱れる
社交場へと華麗に変貌させます。
うだつのあがらない父親、
過干渉な母親、
責任感の強い姉、
表の顔と裏の顔を持つ兄、
右も左もわからないボビーに
処世術を教えた
敏腕エージェントである叔父、
そしてヴェロニカとヴェロニカ。
ボビーは
良くも悪くも
彼らに翻弄されてゆく。
こういう作品を観るとつくづく思う。
人生って、
ささいなことで
変わるんだな。
たった一冊の本、
たった一本の映画、
たった一曲の音楽、
たった一人の誰かの存在。
それだけで
人生のトーンや
テンポが変わっちゃう。
しかもそれって
タイミングが
ちょっとでも違えば
出会えなかったかも
しれないんだ。*1
考えたら不思議だな。
なんだか、
おもしろいな。
【おまけ 1】
ボビーの兄貴はギャング。
人を殺すのもゴミ出しのように
顔色ひとつ変えず
さらっとやってしまう怖い人。
しかし殺しの場面で
『ブロードウェイと銃弾』
のときと同じく、
軽快なジャズが
流れてるのには笑った。
こんなにのどかな殺しの場面って
他にないと思う。
ブラック
すぎるだろう…
▼『ブロードウェイと銃弾』もウディ作品です。
【おまけ 2】
ウディ・アレンはね、
吹くんだよ。
▼さえないおじさん(失礼)なのに…
まったくいい音出しやがるぜ!
【今日の知ってる人】
☆その1
主人公ボビーは
『グランド・イリュージョン』の
J・ダニエル・アトラスこと
☆その2
イカれた兄貴ベンは
『LAW & ORDER : LA』の
TJこと
コリー・ストール!
▼星(打ち切り)になった『LAW & ORDER : LA』さんについて…
zuzz.hatenablog.com
もっと
ウディ・アレン!
レトロ好きに
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▼いろんな意味でのご縁についての2記事
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