zuzzのみちくさブログ

好きなものを、好きなだけつづるブログ。音楽・映画・ドラマ・本・レトロ・ハンドメイドなどなど…日曜日と祝日更新☆コメントはブクマより記事の方にくださるとありがたいです♪

『EXIT〜アメリカ更生学校の10週間』『MOST EVIL』~子どもを教え導くということ、抱きしめるということ~

過剰演出

やらせ

あふれている

昨今のテレビ業界

制作側の意図が見えると

萎えて萎えてしょうがない。

最近ではもうすっかり

ドキュメンタリー派

になってしまいました。

 

えねーちけー(仮名)

『EXIT

 アメリカ更生学校の10週間

という番組を観た。

学校で問題を起こした

子どものための更生施設

何人かに密着して、

どういう性格で、

どういう家庭環境で、

なぜ問題を起こしたのか

を掘り下げていくのね。

 

変に冷めていたり、

好戦的だったり、

無気力だったり。

どの子も自分で自分を

もてあましてる。

 

「もううんざり!

 あんたなんか
 帰ってこなけりゃいいのよ!」

なんて、クラスメイトの前で

子どもを全否定するもいた。

 

変わろうとしている人間にとって

導いてくれる存在

寄り添ってくれる存在

どれほど大事なものなのか、

子供たちを見ていてわかった。

 

けっきょくみんな

進むべき道

わからなくて

もがいてるだけ

なんだよね。

私は正直こういう

問題を起こす人間

嫌悪するタイプだったけど、

観てるうちに

彼らを応援しているのに

気づいて自分でも驚いた。

 

グッときたのは、

講堂で起きた小さな乱闘事件でのこと。

友だちどうしの些細なふざけあいが

結果として騒ぎになっちゃったのね。

即座に当事者たち退室させられ、

あとには駆けつけた校長先生

生徒たちが残された。

「君たちも同罪だ。
 止めに入らず騒ぎの傍観者として
 楽しんでいただろう」

校長先生はコインを投げる。

「君たちはゲームが好きみたいだから、
 賭けをやろう。
 負けたら今日の映画の時間はなし。
 下校時間まで勉強だ、いいね?
 表ならそっち、裏ならこっち、さあ移動して」

講堂の両端に別れる生徒たち

しかし一部の生徒たちは、

中央の席から動こうとしない。

「君たちは参加しないのか?
 さぁ、時間がないぞ!急げ!」

あわてて中央の何人かが動き出す。

「5、4、3、2、1…はい、ストップ。
 おめでとう!
  真ん中にいた君たちの勝ちだ」

ざわつく生徒たち

「教育はゲームじゃない。
 私は前にも言ったね?」

 せ、せんせい…(T_T)

「この中には意志の弱い人がいたね。
 自分はそう思っていなかったのに、
 友だちに誘われて
 間違った方へ行ってしまった。
 そうじゃない。
 ちゃんと自分で考えるんだ。
  一緒にいる友だちが万引きしたらどうする?
 たとえ何もしていなくても
 君は捕まるぞ。
 自分で決めることこそが大事なんだ」

 ぜ、ぜんぜい〜(T◇T)

私は心の中で男泣きに泣いた。

密着した中に一人いたのよ、

「僕は人とつるむと悪くなるタイプなんだ」

って子が。

そうよねぇ…

 

10代

人間関係がすべてだ。

友だちが間違っているとわかっていても、

それを指摘することはなかなか難しい。

 

下手をすると次の日から

自分の居場所

なくなってしまう事態もありうるからだ。

けっきょく同調することが友情

みたいなことになってしまう。

それでもしっかりとした価値観を持ち、

毅然とした態度でNOが言える

 

わが子には

そんな人間に

なってほしい…

そう強く思いました。

(いないけど)

 

しかしこの校長先生

一筋縄ではいかない生徒たちを

70%の確率で更生させている

という信頼と実績の人だが、

その辣腕ぶりたるや目を見張るものがある。

 

頼れる相談役であり、

ユーモアもある人格者

違反者には手厳しいが、

声は荒げず静かに諭す。

 

「くっ…私も更生させてもらえんだろうか…」

と観ながら思ったのも

一度や二度ではない、ホントです。

 

やらせ

お涙ちょうだい

一切なしの、

厳しい現実を切り取った

いい番組でした。

また放送してくれないかな〜。

次こそは録画してやるんだっ!!

 

■□■□■□■

 

異常殺人者を扱った

アメリカのドキュメンタリー

MOST EVIL』

も勉強になりました。

犯人理知的

犯行残忍なほど

凶悪度が高いらしい。

あの映画にもなった

ブラック・ダリア殺人事件”

も出てきました。

やはり犯罪史に名を残すような

性格異常系の殺人犯は、

ほとんどが

不幸な幼少時代を送っている

傾向があるみたい。

父親は酒呑み、

母親はいつも違う男を家に連れ込んでいた…

だとか、そんなやつ。

他には貧困・虐待・近しい者の死・

過度なしつけ・両親の不仲なんかが

人格形成に大きく影響した結果、

ダークサイドに堕ちてしまうわけね。

愛情を知らないから、

人の愛し方がわからない

愛情を注いでいれば、

いい人生を送れただろうに。

 

そういえば水谷豊

「何かの本で読んだけど…」

って前置きして、

小さな頃に

親から

抱きしめられた子どもは

歪まない

みたいなことを言ってたっけ。

愛された記憶として

残るから

できるだけ

抱きしめてあげることが大事

なんだって。

私もわが子

抱きしめてあげなければ…

そう強く思いました。

(いないけど)

 

てなわけで

お父さん、

お母さん、

もっと子どもを

抱きしめて

あげてくださーい!