自分でもどうしてだかわからないが、
70年代の少女マンガがいちいちツボにハマってしまう。
なんであんなにおもしろいんだろうか。
タッチもお話も真剣そのものなのに、
私にとってはギャグでしかない。
ベルばらでおなじみの池田理代子先生の
『おにいさまへ…』なんて
タイトルからしてこみあげるんだけど、
あらすじを読んだらこれまたすごい。
【あらすじ】
名門女子高校・青蘭学園に入学した奈々子は、
大人びた先輩・同級生たちの華やかさにとまどうフツーの女のコ。
そのうえ近づいてくる少女たちは、みな妖しく秘密めいた雰囲気を
ただよわせていて…。
そんななか、誰もが入会を夢みる学内社交サークル<ソロリティ>の
新入生選考が始まった。
自分には縁のない世界とあきらめていた奈々子だが…
すべての少女が心に秘める複雑な愛憎を赤裸々に描く衝撃の学園ロマン。
どうして70年代の少女マンガの主人公は、
いつもドジで泣き虫なんだろうか。
モノローグもめちゃくちゃ多い。
何かというと大粒の涙を流しながら走ったり、
ベッドにつっぷしたりするし。
「わたしがいったいなにをしたの!?」
なーんて、自分の世界に酔いしれることもしばしば。
でもって”おにいさま”の存在がまた複雑で、
実は主人公の義理の父の息子なのね。
おにいさまはすべてわかってるんだけど、
主人公はそのことを知らないの。
そこへ謎めいたソロリティの面々が次々と騒動を巻き起こし…
ってな展開です。
もちろんベルばらを彷彿とさせる麗人が出てきます。
いつも助けてくれる黒い髪の訳ありナイト(←女)。
影のある白い髪の訳あり王子様(←女)。
どんだけ訳ありだらけなんや!と叫びたいほど、
衝撃の過去やらただならぬ関係やらがバケツいっぱい。
昼ドラさながらです。
ツッコミどころもてんこ盛り。
どうでもいいけど、
この時代の少女マンガに出てくる”主人公の親友”って
ソバカスっ子やメガネっ子が多いのなんでなんだろ…
あ、濃いのばかりだと胸焼けするんで、
そういうときはふわふわロマンチック系の
大島弓子先生の作品を読むといいですよ☆