「一緒にいたんだよ、
ヘミングウェイとフィッツジェラルドと
コール・ポーターと僕がさ」
『ミッドナイト
・イン・パリ』
"Midnight in Paris"
オーウェン・ウィルソン,キャシー・ベイツ,
トム・ヒドルストン,アリソン・ピル,コリー・ストール,
エイドリアン・ブロディ,カーラ・ブルーニ,
マリオン・コティヤール,レイチェル・マクアダムス
2011/ウディ・アレン
パリを訪れた
物書きの男が
憧れの1920年代に
タイムスリップ
しちゃうお話。
映画脚本家のギルは
婚約者イネズと
彼女の両親とともにパリへ。
ただでさえ
居心地のよくない旅行だったが、
そこへイネズの友人ポールと
その妻に遭遇。
知識をひけらかす
いけ好かないポールたちと
街歩きを共にするようになってからは、
ますますつまらない旅行に…
ある夜、ギルは
食事後のダンスの誘いを断って
歩いてホテルに帰ろうとするが、
道に迷ってしまう。
途方に暮れていると、
ちょうど12時の鐘が聞こえてきた。
旧型のプジョーが彼の前で停まり、
中にいた男女が
「さあ乗って!」と声をかけてきた。
恐る恐る誘いに乗るギル。
着いた店では、
パーティーをやっていた。
でもみんなの格好も曲もレトロ。
「あなた迷子なの?」
とまどう彼に
童顔の女性がたずねてきた。
「何してる人?」
「僕?作家だよ」
「どんなの書いてるの?」
「今は小説を書いてるんだ」
「そうなの。私はゼルダ。
スコット!スコット!来てよ!
彼、小説家なんですって」
向こうからハンサムな男性が現れる。
「僕はスコット・フィッツジェラルド。
君は?」
「ギル…君たち同じ名前なんだね…その…」
「誰とだい?」
「スコット・フィッツジェラルドとその…」
どちらも1920年代を代表する作家だ。
そういえば
ピアノを弾きながら歌っている男も
なんだか見覚えがある。
「ここはどこなんだい?」
「おいおい、
今日の主催者を知らないのかい?」
スコットがあきれながら教えてくれた。
なんと
パーティー
だったのでした!
しかも
「こんな退屈なパーティー抜け出そうぜ!」
と、さっきのピアノ男
その妻リンダも誘って次の店へ。
そして最後の店でなんと
と遭遇!
文豪ヘミングウェイは
作品に意見をしてほしいと頼むギルに
悪くてもこき下ろされる、
良くても嫉妬でこき下ろされる。
だから作家に意見を求めるな、
男なら堂々としていろ!と
タフなアドバイスをしてくれます。
そして自分が尊敬する作家である
明日紹介してやるよと言い出す。
店を後にし、大興奮のギル。
ところが聞き忘れたことを確認しに
さっきの店に戻ると…
バーがない。
ヘミングウェイもいない。
あるのはコインランドリーだけ。
狐につままれたようなギル。
そう、彼は
1920年代のパリへ
タイムスリップ
していたのでした。
そのうちにわかってきたのです。
向こうに行けるのは真夜中。
12時の鐘が鳴った時だけ。
後世に名を遺す芸術家たちと過ごす
最高に刺激的な、
夢のような時間。
そしてそこでギルは
チャーミングな女性に
心を奪われてしまい…
■□■□■□■
冒頭、
ゆったりとしたジャズが流れるなか
朝からとっぷり日が暮れるまでの
パリの街並みが映し出される。
人々は
笑い、語り、
呑んで、食べて、
そして恋をして、
今を愉しんでいる。
いいなぁ…巴里。
最初はギルの協調性のなさに
何度観るのを
やめようとしたかしれないが、
開始17分あたりから
がぜん
おもしろく
なってくる!
古き良きパリに
思いをはせてみてください。
▼サントラがまたいいんだよね…
【今日の知ってる人】
★コリー・ストール
ヘミングウェイを演じた
コリーは、
『LAW & ORDER : LA』の
刑事TJをやったり、
▼『LAW & ORDER : LA』回
zuzz.hatenablog.com
これまたウディ・アレン作品の
『カフェ ・ソサエティ』で
イカれた兄貴ベンもやってました。
zuzz.hatenablog.com★エイドリアン・ブロディ
ダリを演じた
エイドリアンは、
『歌う大捜査線』で
ギャングをやってました!
▼口パク音楽が斬新で楽しかった映画zuzz.hatenablog.com
【おまけ #1】
パリ。
どこを撮っても
画になる街。
パリ。
恋をしないでは
いられない街。
そんなパリの街を
見物してみよう!
【おまけ #2】
パリ。
美しいだけじゃなく
美味い街。
そんなパリの伝統料理を
さがしにゆこう!
★ガレット
メインの具(ハム・魚介類・キノコ)や
野菜・チーズなどを
片面焼きの生地で包んだもの。
▼屋台の動画もいっぱいあった!
www.youtube.com
★クロック・ムッシュ
焦げ目がつくまで焼いてある、
ハムとチーズのサンドイッチ。
香ばしいベシャメルソースが
てっぺんにのってます。
あっ、
クレープだ!
チュロスもある!
▼どれにする~?
私はね、チョコ&生クリーム!
www.youtube.com
こんなのもあるよ
▼買ったもの載せてます!
*2:アーネスト・ヘミングウェイ。代表作『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』『老人と海』
*3:ガートルード・スタイン。小説家。芸術品にも造詣が深く、パリではサロンの主催者となって小説家や画家の交流の場を作り、彼らの活動をおおいに助けた。ヘミングウェイの良き相談相手でもあったという。代表作『アリス・B・トクラス自伝』『Q.E.D.』『三人の女』