「まさに偶然の出来事からの産物さ。
もしもあのまま捨てていたら…
延ばしてみなかったら…
考えれば考えるほどワクワクしてくる」
"The Food
That Built America"
2019
アメリカ、
ひいては世界中の
食文化を塗り替えた
食品メーカーの
創業者たちを
クローズアップした
ドキュメンタリーです。
開始早々、
こんなテロップが出てきて
やや緊張する。
この番組には衝撃的な映像が
含まれておりますが、
作品のオリジナリティを尊重し
そのまま放送いたします。
ご了承の上、ご覧ください。
衝撃的な映像とははたして…
と首をかしげながら観てみました。
腕がない傷痍軍人や虫なんかが
出てきたからそれかな?
■□■□■□■
19世紀の末。
戦争が終わり、
産業革命の波が
アメリカにも押し寄せる。
機械の普及、大陸横断鉄道の開通。
人々の仕事は
だんだんと農業から工業へ。
何もかもが
大きく変わった。
労働者は都市部に集まるが、
食べるものは足りない。
かてて加えて
冷蔵庫も電子レンジもない当時、
食生活はとんでもなく悲惨なもので…
肉や魚は腐った状態で
不衛生な市場に並べられ、
有害な薬品や着色料漬けの食品で
胃痛を訴える者が
続出するというありさまだった。
そんな時代に、
食の革命を
もたらす傑物が
次々と登場したのだ。
投獄され、破産した過去も持つ
不屈の起業家
ヘンリー・ハインツ。
彼はそれまで肉のにおい消しの
役割でしかなかった
ケチャップを
誰もが知る万能調味料に
生まれ変わらせた。
1898年、誰もなしえなかった
完全電気稼働式の工場を設立する。
そして流れ作業方式を考案。
これで仕事の効率が上がり、
人の力だけでは不可能な
大量生産が実現となった。
ハインツはひと足先に
アメリカン・ドリームを実現させる。
「いま現在、クラフト・ハインツは
年間10億本ものケチャップを製造。
小袋入りのケチャップは、
世界中の人々にひとり2個ずつ行き渡る量です。
そのパッケージを並べると、
月と地球を往復する長さに相当するんですよ」
斬新な健康法の療養所を営む
医師ケロッグ。
徹底した禁欲生活を推奨する彼は
グラノーラを考案し、
患者に提供していた。
実弟ウィルが商品化して、
一般市民への販売に尽力。
何時間もかけて料理する必要がない
手軽な朝食に誰もが飛びついた。
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そしてモルヒネ中毒の
研究者ジョン・ペンバートンが
安全な薬をと開発したのが
世界一売れる炭酸飲料水
あのコカ・コーラである!
それから
ハーシー、
M&M、
マクドナルド、
ケンタッキー…
みんなが知ってるメーカーが
たくさん出てくるよ!
研究に研究を重ねてできた商品。
偶然から生まれた商品。
大失敗から劇的な変身を遂げた商品。
二匹目のドジョウを狙い
次々と湧いて出る粗悪なコピー商品や
儲けをかすめ取ろうと目論む
ハイエナとの戦いに
家族・親族との骨肉の争い、
権利やら何やらの裁判沙汰などなど
涙なしでは語れない
苦労話の数々も出てきます。
いやはや、すごいね。
アメリカ人の
国民性ともいえる
ハングリーさを感じた。
いや、はるかなる地に
人生を賭けた移民の底力と言うべきか。
これぞまさに
アメリカンドリームよ。
誰もが知る
あのヒット商品の
栄光の影の裏話、
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