「物書きもやってるのか？
探偵稼業も景気が悪いんだな」
『湖中の女』
"Lady In The Lake"
ロバート・モンゴメリー,オードリー・トッター,
ロイド・ノーラン,トム・チュリー,レオン・エイムズ
1947/ロバート・モンゴメリー
私立探偵が
殺人事件の
知られざる真実を
語るお話。
大人気ハードボイルド小説
マーロウシリーズ*1が原作です。
■□■□■□■
冒頭、
デスクに座る一人の男が
こちらへ語りかける。
そして彼は
今ラジオや新聞で話題になっている
”湖中の女事件”について触れる。
自分は
あの殺人事件
について
真実を
知っている、と。
探偵業にうんざりして
ひと山当ててやろうと書いた
犯罪小説の件で、
編集社から返事があった。
差出人はA・フロムセット。
ビルの一室に呼び出された
マーロウは、そこで
失踪した出版社社長夫人の
捜索を依頼される。
一度は断るも、
なんだかんだで
けっきょく巻き込まれてしまい…
■□■□■□■
この映画の肝は
なんと言っても
カメラワーク。
冒頭の本人からの
説明にあったとおり、
ストーリーは
マーロウの視点のみで
展開してゆきます。
観ている人からすると
自分が
マーロウになって
動いている感覚。
これがなんだか
ゲームをプレイしてるみたいで
なかなかにおもしろい。
これを1940年代にやってたのか…
ときどき場面転換して、
冒頭にいた
探偵事務所のデスクから
マーロウが
そのときの心情や状況を
くわしく補足してくれます。
回想という形なので過去形。
さらにマーロウは、
私たちにこうも言ってきます。
君は俺の見たものだけを見ることになる。
さて、これだけで解決できるかな？
できるって？
そうか、君は賢いんだな。
ただ、一つだけ忠告しておこう。
一瞬たりとも目を離さないことだ。
さあみなさん、
真実がわかるかな？
モノクロ映画だと思って
期待してなかったけど、
なかなか
おもしろかった。
あっという間に
終わっちゃった。
それにしても
始まるや否や
オープニングクレジットで
クリスマスメドレーの合唱が
聞こえてきてあれっとなった。
なぜかというと、
事件の発端が
クリスマスの三日前だったから。
だからこの映画は一応、
広い意味では
クリスマス映画
ということになります(笑)
クリスマスに
殺人事件を
ご所望の方にぜひ！
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もっとマーロウ！
な方には…
▼こっちの舞台は70年代。
zuzz.hatenablog.com▼マーロウとは関係ないコメディー路線の探偵ドラマ。
ほんの一瞬 原作本が出てくるってだけ(笑)
zuzz.hatenablog.com
【おまけ】
主役・主演を務めたのは
え？知らないって？
実は私も知らなかったんです。
でもロバートを
知らなくても
この人なら
わかるはず！
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『奥さまは魔女』の
主人公サマンサを演じた
ロバートの娘なんです！
ちょっと目元が似てるよね。
こちらもどうぞ
zuzz.hatenablog.comzuzz.hatenablog.com
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