「素晴らしい才能だよ、ベニー。
ムダにしちゃいかん」
『ベニイ・
グッドマン物語』
"The Benny Goodman Story"
スティーヴ・アレン,ドナ・リード,
ハーバート・アンダーソン,サミー・デイヴィスSr.
1955/バレンタイン・デイビス
スウィングの王様
と呼ばれる
男のお話です。
▼内容はずいぶん脚色しているらしいが…*1
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1919年、シカゴ。
縫製職人の九男として
この世に生まれた
ベニー。
貧しい父は
自分に学がないため、
子どもたちには少しでも
明るい未来をと考え
いい本を読んで
いい音楽を聴け
と言い聞かせていた。
そんな父の計らいで
無料で音楽の教育を受ける
チャンスに恵まれた
11歳のベニー少年は、
そこでクラリネットを手にする。
それから6年後、
高度なテクニックを身につけ
師匠のシェップ先生*2を
おおいに感嘆させた彼だが…
ある日遊覧船で
ジャズを耳にしたベニーは、
感情のおもむくまま奏でる
自由なサウンドに衝撃を受けてしまう。
思わずバンドに飛び入り参加し、
すっかり魅了された彼は
ジャズの道に
進むことを決意し…
■□■□■□■
主演のスティーヴ・アレンは
テレビ司会者なんだそう。
なんとベニー・グッドマン本人に
そっくりということで
起用されたんだって!
おもしろいよね(笑)
この映画の
オープニングクレジットは
代表曲のメドレーから
始まります。
前に紹介した
を思い出しました。
▼こちらのほうがお話に厚みがあります。
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映画を観て思った。
ベニーが
出会わなければ
どうなってただろう?
楽器は技術もいるが
即興が主なジャズとなると
センスがいる。
才能と素養と
いい師匠、
これで名演奏家は完成。
でもそれに加えて
作曲もしてバンドを率いて
音楽業界で成功するには
賢さがいる、
度胸もいる、
交友関係もいる。
なによりも
時代のニーズと
マッチするか否か。
ベニーの場合、
そのありとあらゆる条件が
そろっていた。
でも
幸運の女神と呼ばれた
彼の想い人アリスは
こう言ってたっけ。
運なんかじゃない、
みんなあなたの力よ!
って。
なにが
人生を変えるかなんて
わからない。
とにかく
チャンスがあったら
自分を信じて
飛び込もう!
それをこの映画に
教えられた気がしました。
私も
ベニーみたいに
自分に
ピタリとハマる道、
みつけられるといいな。
ベニイ・グッドマン物語 [ スティーヴ・アレン ] | ||||
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【おまけ】
口下手だけれど
ひとたびクラリネットを
吹き始めると、
おどろくほど
感情豊かになる
この映画には
そんな彼の名演奏が
ちりばめられています。
私のジャズとの出会いは
中学生のとき。
叔母のCDをあさってて
とりこになりました。
ベニーの
クラリネットは、
歌ってるみたい。
聴いてると音符がはじけて
胸にじんわり沁みるんだ。
映画の中で流れていた
私のお気に入りはこちらです。
Benny Goodman
"Let's Dance"
思わず体が動き出しちゃう
軽快なダンスミュージック。
"Sing, Sing, Sing"
前に紹介した映画に
ちょろっと出てきた
作曲したジャズナンバー。
カバーは数あれど、
このベニーのアレンジが
いちばん完成度高いと思う。
"Memories of You"
数多あるジャズの中で
いちばんお気に入りの曲。
”あなたの思い出”という
タイトルだけでも
こみ上げるものがある。
"Goodbye"
最後はホーンがきいてる
この曲でお別れしましょう。
▼なぜだろう、
いつも汽笛が鳴る夜の波止場の情景が浮かぶ…
[CD]The Benny Goodman Story | ||||
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