林望の
を読んだとき、
私は
『ミスター味っ子』の
衝撃を受けた。
枕草子って、
こんなに
おもしろかったのか!
と。
誰もが国語で習った、
あの退屈極まる
”春はあけぼの”のくだり。
よりによってあんなところを
ピックアップするから、
ティーンのハートを
掴めなかったんですよ!
清少納言の真髄は
”春はあけぼの”
にあらず!
「いまどきの親は
子供の躾がなっとらん!」
だの、
「手紙を出してから
間違いに気づいてトホホ…」
だの、
平安時代から
遥かなる時を超えた
今の世でも
共感できる
みずみずしさなのだ!
特に色恋話をさせたら
天下一品。
当時は
男が女と一夜を共にしたら、
夜明け前に自宅へ帰るのが通例
だったようですが、
清少納言先生は
「いくらビシッと身なりを正して帰ったとしても、
慌てた様子でガサゴソそこらじゅうを
引っ掻き回すなんて興ざめ!
ヨレヨレな格好でもいいから、
ギリギリまで”別れ難いよ”と言いながら
去っていってほしいものである(要約)」
と、こう書いているわけ。
あと
「法会に普段着で来る奴ってどうなの?
着る服ないなら来るな!」
みたいなこと言っといて
当時のセレブ
直衣*3だけの格好で来ると
「ドレスダウンが粋~♥」
ってなるのには笑いました。*4
いや、驚いた。
女の感性もまた、
昔っから変わらないんだなぁ。
女はムードをぶち壊しにされるのを嫌うからね…
昔の人と気持ちが
リンクしてるって、
なんか不思議、
なんかうれしい。
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*1:「う、うまいぞおぉぉぉぉぉ!!!」のリアクションでおなじみの食の世界のお偉いさん。本名は村田源二郎。厳しい人物で通っているが、かなり陽一に入れあげている。
▼何かの間違いかと思った。高すぎ!
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*2:▼くわしくはこちらを参照
ja.wikipedia.org
*3:▼くわしくはこちらを参照
ja.wikipedia.org