「おい!あそこに何かあるぞ!」
川口浩探検
シリーズ
まさに
探検隊ものの
礎を築いた伝説の番組。
『テレビ野郎 ナナーナ』をはじめ
今でもその影響を
うかがい知ることができる。
▼前回のおさらい
川口浩とは…
俳優であり、
世界を股にかける
珍獣・秘境ハンター。
1978~1985年に放送され、
スリルとロマンに満ちた冒険の
一部始終をとらえた
”川口浩探検隊シリーズ”は、
あまたの少年たちの心を
鷲掴みにしたという。
時に牙をむき、
時に神秘の姿を見せる
秘境への冒険に魅せられた
漢の中の漢 川口浩。
やらせも
ここまでくると
エンターテインメント
になるということを
今に伝える
偉大な探検家 川口浩。
かく言うわたくしも
数年前にその探検芸雄姿を観て
妹と笑い死にして以来
大ファンであります。
初回放送1978年、
シリーズ全45作*1。
もっと
早く生まれていれば
リアルタイムで
楽しめたものを…ちっ。
なんなら替え歌のほうを
先に知ったくらいだもん。
”行け!行け!川口浩”
神秘のヴェールに包まれた
暗黙の了解の世界に
あえてメスを入れ、
大きな波紋を呼んだ問題作(笑)
私がいつか観たのは
原始猿人をひたすらに捜索する
『フィリピン パラワン島奥地に
幻の原始猿人 バーゴンを追え!』
てやつだったんだけど、
この回は偶然にも神回だったらしい(笑)
ピンチに次ぐピンチ!!
そしてまさかの結末!!
深夜のテンションのせいか
頬骨が痛くなるくらい
笑い転げた思い出。
それから
あの番組の魅力は
鬼気迫る
ナレーション*2。
またなんとも言えない
味わいを感じさせるんだ。
岩場の後に我々を待ち構えていたのは、
粘土状の急勾配であった。
四肢を踏ん張り、足場を二度三度と確かめる。
むやみに体力を奪われていく。
もし万一、一人が足を滑らせれば、
下にいる者も運命を共にする。*3
いったいどこまで続くというのであろう。
すでに数百メートルも同じ斜面を登り続けている。
この行き着く果てに、
本当に原始怪鳥ギャロン*4は存在するのであろうか?
鳥の住める環境があるのだろうか?
草木のひとつも育たない洞窟に、
どうして生物が生きられるのか?
暗黒の世界になぜギャロンは飛ぶことができるのか?*5
延々と続く過酷な行進に、我々は疲れを隠せなかった。*6
様々な疑念が脳裏をかすめては通り過ぎて行った。
だが、ギアナ高地に30年暮らす
アレキサンダー・ライミ*7は確かに見たと言う。
不毛の洞窟奥深く、
暗黒の翼の神と呼ぶにふさわしい鳥がいる。
そして、そのギャロンの恐るべき姿を絵に描き、
恐怖に満ちた体験を生々しく語ったのである。
南米ギアナ高地は信じがたい太古の自然を今に残す。
ならば、
人間の理解を超えた鳥の存在もありうるのではなかろうか。
古代恐竜時代の生きた化石とも伝えられる原始怪鳥ギャロン。
果たしてその姿とは、いかなるものなのか。*8
困難を極める道のり。
我々はその行く手に、暗黒の神秘を追った!
※ナレーションより
ほんとにバカバカしい話なんだけど、
日常にこのナレーションを取り入れる…
つまり脳内再生すると
毎日がグッと
ドラマチックになりますよ!
「ジャングルでは、
わずかな心の油断が
死に直結する!」
とか
「隊員たちに
緊張が走る!」
とか
「隊員たちは
動揺した!」
とか。
ものすごくつかれてる時でも
「隊員たちはすでに
体力の限界である」
「だが彼らは
先へ進まねばならない」
と自らを奮い立たせることもできます(笑)
でもまあ一番のおすすめは
「と、
その時である!」
だけどね★
いろいろ調べてみると
当時視聴者だった人たちの
思い入れの深さがうかがえて、
改めて川口浩という男は
少年たちのヒーロー、
永遠の探検隊長だったのだなと納得した。
そう、
たとえいつか
少年たちに
そのからくりが
わかる日が
来たとしても…
※川口浩探検隊風に読んでください(笑)
【おまけ】
せっかくだから
川口浩探検隊シリーズ
に使われたBGMをご紹介!
これこそ
TV・映画音楽から
拝借するという
手抜きが功を奏した好例
ではないだろうか。
『特別狙撃隊S.W.A.T』
"Theme from S.W.A.T.(反逆のテーマ)"
この曲で
少年時代のワクワクが
よみがえる方もいるのでは?
『カプリコン・1』
"Main Title"
緊迫感に包まれたかと思いきや
優美なメロディーも見え隠れする、
まさにジャングルの持つ二面性を
現すにふさわしい曲。
▼冒頭の「ジャングルの奥地に潜む奇怪な生物!」
てときに流れるアレ(笑)
『ロッキー』
"Going the Distance"
ひと仕事を終えた余韻に浸る
隊長 浩の表情。
引きでとらえた
ジャングルの大きな川。
様々な疑惑(笑)を
払拭するかのようにかぶせて流れる
やたら壮大なナレーションと
そしてこの曲。
▼そう…真の男とは…戦う男のことなのだ!
▼買ったもの載せてます!