”またやってしもうた…
なしてか知らん、わしはこういう失敗が多い。
悪気はなあのに周りの人をよう傷つけてしまう”
『天然コケッコー』
夏帆, 岡田将生, 夏川結衣, 佐藤浩市, 柳英里沙, 藤村聖子
2007/山下敦弘
小さな田舎の村に住む
少女そよと
彼女を取り巻く
人々のおはなし。
くらもちふさこのマンガです。
小学生・中学生合わせて
6人しかいない学校に
東京から転校生がやってきた。
そよの初めての同級生となる
大沢君だ。
言いたいことを言う彼に
最初こそ反発したものの、
だんだんうちとけてゆくそよ。
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なんか…この映画、
観てたら自分の小中学校時代を
思い出しちゃうんだよね。
私の通っていた小学校は
ひとクラスしかなかった。
6年間ずっと一緒だったから、
男子も女子も家族みたいで、
この先もそれは変わらないと思っていた。
でも思春期というのは複雑で、
中学に上がって
ほかの小学校から
やたら不良っぽくてませた子たちが
クラスメイトとして入ってきて、
順応性のある子が
どんどん染まっていったことで
変わらないなんてムリなんだと知った。
関わる人間が増えるほど、
コミュニティーが広がるほど、
人は環境の変化による影響を受ける。
これはどうしようもないことだ。
でも私は正直そのとき、
仲間が汚されたと思った。
悲しかったし、
さびしかったし、
幻滅した。
それなのに
中学を卒業する頃には
私もまた、
ちょっぴり
変わってしまっていた。
■□■□■□■
大人になるって、
ちょっと
ずる賢くなることだ。
”正直者が馬鹿を見る”。
理不尽なことがまかり通る世の中、
まじめでいい人は割を食う。
空気を読んで、
時には嘘もついて、
ストレスを最小限に抑えながら、
したたかに生きるすべを身につけなければ
現代社会において
円滑に人間関係を築いてゆくのは難しい。
だけどそんなことは
まだ知るよしもないそよ。
青いなりに
笑ったり、
泣いたり、
傷ついたりしながら
成長する
思春期の少年少女を
描いた映画です。
ヒグラシとカラスの鳴き声、
地面を踏みしめる音。
胸がきゅんとなりました。
サントラ
【おまけ 1】
主題歌はこれ。
”言葉はさんかく こころは四角”
▼こっちはシングルVer.
ゲストの先祖を紐解いてゆく
えねーちけー(仮)の番組
『ファミリーヒストリー』の
主題歌になったこの曲がいちばん好き。
"Remember Me"
▼終盤でこれが流れるとともに涙がブワッてなります…
このシングルベスト盤に
2曲とも入ってます!
※”言葉はさんかくこころは四角”はシングルVer.
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原作本
お試しの第1巻!
じっくりの全9巻!
▼買ったもの載せてます!
【おまけ 2】
舞台は島根県。
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