「フロイ夫人はどこ？」
「そんな人は知らないわ」
「イギリス人よ。ここに座っていたでしょ？」
「この部屋でイギリス人は
あなた一人だけよ」
『バルカン超特急』
"The Lady Vanishes"
2013/ディアムイド・ローレンス
タペンス・ミドルトン,トム・ヒューズ,セリナ・カデル,
アレックス・ジェニングス,ピップ・トレンス,
サンディ・マクデイド,ジュリアン・リンド＝タット
1930年代。
クロアチアから
イギリスへ向かう
列車の中で、
ワガママお嬢様が
消えた女性の
謎を追うお話です。
▼単発のドラマだったみたい。
1936年に出版された
イギリスのミステリー作家
エセル・リナ・ホワイト*1の
"The Wheel Spins"を
映像化したものです。
男女入り混じった若者グループが
ホテルでバカ騒ぎをしている。
よく観察すると
みんなが仲良しこよしではなく、
未婚者もいれば既婚者もいるようだ。
その中の一人、
英国の独身女性
アイリスが主人公。
とにかくこの人、
気が強い！
誰に対してもはっきりものを言うので
とうとうお仲間の一人ともめて、
(先にインネンつけてきたのは向こうだけど)
次の日帰る予定だったのを
自分だけ残ることに。
迷子になっても地元民に生意気だし、
ホテルの客が話しかけてきても不愛想。
やなお嬢様…
観るのやめようかな…
と思ったけど、
「ありがとう」が
ちゃんと言える子だったから
そのまま観ることにしました。
列車で帰ることにしたアイリス。
駅で日射病で倒れた彼女は
なんとか列車には乗り込めたものの
体調がすぐれず
同じコンパートメント*2の
フロイ夫人に世話を焼かれます。
ところがそのフロイ夫人が
アイリスが寝ている間に
荷物と共に
忽然と姿を
消してしまう。
謎を解くために
立ち上がったアイリス。
だけど乗客は外国人ばかり。
そこで
英語しか話せない彼女に
協力してくれるのが
教授と
親切な青年
マックスだ。
同室の客は他に5人。
フロイ夫人は列車内に
顔見知りの人間が
何人もいると教えてくれた。
またアイリスも、
前日利用したホテルにいた
顔見知りの客が
何人もこの列車に乗っているのを見た。
しかし
誰ひとり
夫人を
知るものはいない。
日射病のせいで幻を見たのでは？
と結論づけられてしまい、
納得がいかないアイリス。
いったい
なにが
どうなってんの？
…という流れです。
このドラマは
アイリスの視点
だけでなく、
第三者的な視点
からも撮られている。
つまり視聴者には
アイリスが知らない
関係者たちの様子がわかるのです。
みんなやっぱりなにか隠してる。
あの人もこの人も
なーんかあやしいのよね…
好奇心が刺激された
お客様は、
ぜひぜひご乗車
くださいませ！
▼一ヶ月無料だったんで
私はここで観ました！video.unext.jp
【おまけ 1号車】
『バルカン超特急』。
実は何度も
映像化されているのだ。
1938年で初めて監督したのが
あの巨匠
▼英国紳士コンビがいちいちおかしい(笑)
www.youtube.com
![バルカン超特急【淀川長治解説映像付き】 [ マーガレット・ロックウッド ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1302/4933672241302.jpg?_ex=128x128 "バルカン超特急【淀川長治解説映像付き】 [ マーガレット・ロックウッド ]")
1979年にも作られました。
監督はアンソニー・ペイジ。
あっ！
ジェシカおばさんこと
やんけ(笑)！！
▼『ジェシカおばさんの事件簿』には
ダウリング神父*4も出てます(笑)
www.youtube.com
こっちも機会があれば
観てみるといいかも！
【おまけ 2号車】
『エーミールと探偵たち』や
"ハリー・ポッターシリーズ"にも
出てきた
コンパートメント！
昔から憧れでした。
列車の旅って
いいよねぇ…
▼このレトロな映像がたまらん！
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いろいろ見てたら
こんなのみつけた！
車両を
家にしちゃった人！
これいいな～！！
家の庭に一両置いといて
たま～に気分転換にこもりたい…
▼内装作るの楽しかっただろうな。
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▼買ったもの載せてます！
*1:▼英語で読んでみたい方はこちら
▼こんな小説もあります
*2:列車の個室席のこと。
*3:▼アンジェラちょこっと出演回zuzz.hatenablog.com
*4:▼ダウリング神父の回
zuzz.hatenablog.com
