「母親と同居!?
あたしはティーンエイジャーってわけ!?」
『ハリウッドに
くちづけ』
"Postcards from the Edge"
メリル・ストリープ,シャーリー・マクレーン,
デニス・クエイド,ジーン・ハックマン,
リチャード・ドレイファス
1990/マイク・ニコルズ
ヤク中の
リハビリのため
実家に舞い戻った
娘(女優)と
その母(大スター)のお話。
薬の過剰摂取で意識不明になり、
リハビリ病棟で目覚めた
スザンヌ。
ヤク中女優なんて
業界じゃ誰も使いたがらない!
とマネージャーは渋い顔。
保険に加入したければ
責任者の監督下、
つまり両親のどちらかと
同じ屋根の下で生活すること!
という条件を出されてしまい、
母と娘の
同居生活が
始まるのだが…
母であり大スターでもある
ドリスは、
娘が心配なあまり
仕事やプライベートに
首を突っ込まずにはいられない。
リハビリしながら
仕事をすることに決めた
スザンヌだけど
いろんなことが思うようにいかず…
という流れ。
■□■□■□■
スザンヌの祖母、
つまりドリスの母親も
出てくるんだけど、
ドリスが母親から
まるで小娘みたいに叱られて…
って場面があった。
親にとっては、
子どもは
いつまでたっても
子どもなんだな。
失敗しないか心配だし、
こけたら起こしてやりたい。
でも子どもは
いつまでも
小さいままじゃない。
一人前になるには
時に痛い思いもして、
世界はきれいなものだけじゃなく
汚いものでもできているってことを
学ばなけりゃならない。
ドリスが歌ってた曲
"I'm Still Here"
が強く心に残った。
浮き沈みの激しい芸能界で
天国も地獄も見てきた…
そういう人間だからこその説得力。
この業界で生き残ってゆくには
キレイごとではないはずだ。
若さと美しさはやがて失われる。
酒や薬やいろんな誘惑が
あちこちにあるし、
新たなスターは次々に生まれる。
だからひとたびチャンスがあれば、
何かを犠牲にしてでも
つかまなければならない。
子どもを抱えていればなおさらだ。
弱者はハリウッドから追い出される。
生き残るのはしぶとくしたたかな人間だけ。
母親の、
スターになった女の
ド根性を
感じさせた一曲でした。
このシーンを観られただけでもめっけもん。
そう思ったね。
時にバラ色、
時にドン底。
それが人生。
お互いに、
いつまでもそばにいられるわけじゃない。
電話でいい。
くだらないことでいい。
家族ともっと話をしよう。
▼私はU-NEXTで観ました!
video.unext.jp
▼ディスクは英語のみ…!
【おまけ】
この映画は、
『スター・ウォーズ』の
レイア姫こと
半生を反映させた小説
『崖っぷちからのはがき』
が原作です。
彼女の母親は、
『雨に唄えば』で
新人女優キャシーを演じてました。
キャリーの
置かれていた環境は
良くも悪くも
特殊すぎた。
結果的に
母親と同じ世界に飛び込んだことで
常に周囲の人間から
”デビー・レイノルズの娘”という目で
見られるプレッシャーや
さまざまなストレスから逃れるように
薬に手を出すようになる。
2016年、
キャリーは
薬の過剰摂取により60歳で死去。
その翌日、後を追うように
デビーも亡くなってしまいます。
▼母のステージで歌声を披露する若き日のキャリー。
www.youtube.com
同じ世界にいたからこそ、
母娘の絆が
ことさら強かったのかな。
なんだか
ライザ・ミネリ母娘を
思い出しました。
▼ここで二人について触れてます。zuzz.hatenablog.com
【今日の知ってる人】
主人公スザンヌを演じたのは
オスカー女優メリル。
この人、絶対音感があるそうな…
▼このときのメリルはミュージカル女優役。
zuzz.hatenablog.com
母ドリスを演じたのは
こちらもオスカー女優であり
大御所シャーリー。
年をとってもチャーミングだったな。
▼このときのシャーリーはめちゃキュート♥zuzz.hatenablog.com
麻薬更生プログラムのカウンセラー
マディソン役。
『NCIS:ニューオーリンズ』で
検視官ロレッタをやってました!
制作助手のニールだったのは
名脇役のオリヴァー!
zuzz.hatenablog.com▼ここではホワイトハウス顧問弁護士。
zuzz.hatenablog.com
▼ここでは敵側のボーリングチームのマーティン。zuzz.hatenablog.com
こんなのもあるよ
▼買ったもの載せてます!
*1:▼この映画にも出演してます!
zuzz.hatenablog.com