zuzzのみちくさブログ

好きなものを、好きなだけ。音楽・映画・海外ドラマ・おしゃれ・本・レトロなもの・昭和・大正・'50s・'60s・'70s・'80s・'90s・手作りアクセサリー・消しゴムはんこなどなど…興味のあるものだけをザックザックと掘り下げようと思います!

九郎裏稼業始末記~今日も今日とて、かたてわざ~

「ああ、申し遅れた。松平残九郎家正だ」

「松平と言うと…」

「なに、名前は派手だが三十俵三人扶持のただの貧乏御家人さ」

御家人 斬九郎』

渡辺謙, 岸田今日子, 若村麻由美, 益岡徹 ,塩見三省

  

 
 江戸時代御家人というのは、
 徳川家の家臣の中で旗本の下に位置する
 将軍へのお目見えも許されぬ身分であった。

 

 この松平残九郎、名門の家柄ではありながら
 無役の三十俵三人扶持という
 御家人の禄としては最低の境遇である。
 したがって稼がねばならない。
 しかしその時代、 武士の副業は禁止されていた。

 

 そのため残九郎
 大っぴらにできない
 ”かたてわざ”と称する
 裏の稼業を持っていたのである。

 ※冒頭ナレーションより

 

原作は

眠狂四郎シリーズ

おなじみの柴田錬三郎

 

私はね、時代劇だと

戦国時代が好きで

江戸時代(特に幕末)

ちと苦手なんですよ。

でもこれは別!

 

”斬九郎”こと

松平残九郎家正(渡辺謙)

「それがし

 ”十八松平”の一つ、

 大給松平

十八松平 - Wikipedia

と言っているように

東照大権現様

つまり徳川家康に連なる

華麗なるお血筋、

松平家の末裔です。

酒好きの放蕩息子で通っているけれど

剣術は超一流。

その腕を見込まれていろんな所から

お呼びがかかるわけです。

 

九郎*1があくせく働くのは 

である麻佐女様(岸田今日子)のため。

このおふくろ様

鼓の名手であり

薙刀の達人もある鬼婆

じゃなかった、烈女

「母は来る日も来る日も

 ろくな物も食せず痩せ衰えて、

 親不孝な倅を持ったとて

 涙に暮れておりました」

なんて弱々しいことを言ってるけど、

それもこれも

彼女

とんでもない

食道楽なせい。

「俺がどれくらい苦労して

 あのババァの飯代稼いでんのか知ってんのか!

 並の食い扶持じゃねぇんだぞ!」

なんてグチが出るくらいのお方なんです。

息子が苦労して稼いだ金を巻き上げると

高級うなぎ料理やら高級卓袱料理やらに変えて

ぺろりとたいらげちゃう。

さらわれて人質になった時でさえ

飢え死にするとゴネてご馳走を出させる始末(笑)

だから九郎はすぐにまた馬車馬のように

働かされることになるのでありました。

 

▼つまりこういうことです

 

 貧 乏  →  おふくろ様不機嫌

  ↑            ↓

 ご馳走報 酬かたてわざ

 

「冗談じゃありませんよ!

 したい放題、食いたい放題!」

なんて本人にぶちまけても

まったく意に介さない麻佐女様

けっきょくおふくろ様には

頭が上がらない九郎なのでした。

でも二人やりとりが

おもしろいからこそ

このドラマを

よりいっそう

味のあるものにしてるのよね。

 

【今日の脇役】

武家の娘で腕も立つ踊りの名手

粋でいなせな辰巳芸者蔦吉(若村麻由美)

九郎とくっつきそうでくっつかない微妙な関係。

互いに想い合ってはいるんですけれどね。

そこがまたいい!

お座敷での踊りの艶っぽさも見どころの一つ。

 

真面目だが融通の利く幼馴染、

愛妻家であり恐妻家、

甘いもの大好きな”雷おこし”こと

与力伝三郎(益岡徹)

 

いかつい顔してけっこうおちゃめ、

情報収集役や伝書鳩役として

みんなに重宝がられている

”南無八幡”こと

岡っ引き佐次(塩見三省)

 

九郎の旦那は、

こんな愉快な仲間たち

協力し合って

人助けしたり

世直ししたりしているんでございますよ。

あ、ちなみに愉快な仲間たちでさえ

おふくろ様にはタジタジです(笑)

やっぱ最強だな…麻佐女様は!!!

 

クスッと笑えて

ビシッと締める。

緩急のつけかたが絶妙!

 

しかしねぇ…

これほど優れた作品で、

しかもシーズン5まで

出ているのにもかかわらず

未だにDVD発売を

されておらぬとは何事か!

まことに遺憾なり!!!

出演者が多いから著作権の問題があるのでは…

って話だけど、

そんな野暮なこと言っちゃ困りますよ!

てなわけでみなさん、

再放送をみつけた折には

是が非でも観ていただきたい。

伏して御願い奉りまする!

 

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zuzz.hatenablog.com

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*1:麻佐女様がこう呼ぶんだけどなんか響きがかわいいのよね。残九郎の呼称は”斬九郎” ”残さん” ”残九の旦那” ”残様”など多岐に渡るが、私はこれがお気に入り。九郎~!