「それじゃ、
あたしたちは何を歌えばいいの?」
「今の音楽の90パーセントは、クソさ。
残りの10パーセントは、ソウル。
ソウル・ミュージックだ」
『ソウルガールズ』
"The Sapphires"
クリス・オダウド,デボラ・メイルマン,
ジェシカ・マーボイ,ミランダ・タプセル,
シャリ・セベンス
2012/ウェイン・ブレア
真っただ中。
ヴォーカルグループが
自由と成功を求めて
旅立つおはなし。
▼実在したグループをモデルに作られました。
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オーストラリアの先住民、
彼らは有色人種として差別され、
隔離した場所での生活を余儀なくされた。
1967年まで、彼らには
市民権すらなかったのだという。
そして色白な子供は、
親から引き離され
白人の家庭に
奪われることさえあった。*1
そんな時代のこと。
地元のタレントショーに潜り込んだ
アボリジニの三姉妹
ゲイル、
シンシア、
ジュリー。
カントリーソングを
歌う彼女たちに
白人たちは
罵声を浴びせ、嘲笑する。
そこに居合わせた
雇われ司会の
デイヴは、
三姉妹と
彼女たちのいとこ
ケイとともに
兵士たちの慰問をするため
ベトナムへ渡ることになるのだが…
■□■□■□■
恋愛体質な次女
シンシア、
歌唱力随一な三女
ジュリー、
”盗まれた世代”のいとこ
ケイ、
そして
週給に目がくらんで
旅の引率者を買って出た
司会も伴奏もできる飲んだくれ
デイヴ(笑)
このデイヴがさ、
ちゃらんぽらんの
おっさんに見えるのに
けっこうやるヤツなんです。
君たちゃたしかに歌はうまい。
でも気持ちがこもってない!
ソウル歌うなら魂込めんかい!
てな具合に熱く指導。
その率直な意見は、
時に誰かのプライドを
打ち砕くこともある。
でも少女たちをいつも
わかりやすい例えで
導いてくれるんです。
▼0:32→振付指導もこなすデイヴ先生(笑)
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はっきり言って、
ルックスは良くない*3。
しかしそんなことより
本質を観ていただきたい。
いきなり歌い出す
ミュージカル仕立てじゃなくて
歌とお芝居が完全セパレートの
自然な作り。
だから私のような
ミュージカル系が苦手な人でも
とっつきやすいよ。
ケンカしてても、
気まずくなっても、
ひとたび
誰かが歌い出したら
ひとつ、またひとつ、
声が重なり出す。
なんかいいなぁ、こういうの。
往年のソウルが
聴きたくなる、
そんな映画です。
しかし長女ゲイル…
完全に藤山直美!!!
▼この映画、途中まではおもしろかったのに…
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【今日の知ってる人】
陽気なデイヴは
『パイレーツ ・ロック』
『ハイっ、 こちらIT課!』の
クリス・オダウド!
▼陽気なDJシンプル・サイモン最高だった!
zuzz.hatenablog.com
▼こっちはシュールな笑いがきいたドラマzuzz.hatenablog.com
【おまけ】
それではここで映画に出てきた
ソウルナンバーをご紹介!
やっぱりいいね…
定期的に聴きたくなるな。
☆Sam & Dave
ソウルミュージックを語るうえで
避けては通れないのがこのお二人、
サム&デイヴです。
20年も活動した息の長いデュオ。
"Soul Man"
カバー曲も
たくさん出てきました!
☆The Jackson 5
オーディションシーンで選ばれた曲。
こんなに難易度が高いのに
さらりと歌っちゃうって
マイケル坊やはやはり神童だな…
"Who's Lovin' You"
☆Linda Lyndell
今回初めて知ったが
リンダ・リンデル嬢は
白人だったのね!
それゆえか黒人音楽を歌うことで
差別主義団体から脅しに遭い、
やむなく引退したのだとか。
"What a Man"
▼一発屋で終わってしまった…残念…
マーヴィン・ゲイのヒット曲。
娘ノーナ・ゲイも歌手。
"I Heard It Through the Grapevine"
▼邦題は”悲しいうわさ” …
▼マーヴィンがちょっと出てきます
zuzz.hatenablog.com
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