”あなたは未来の象徴。
忘れてはなりませんよ。”
『マリー・
アントワネット』
キルスティン・ダンスト,ジェイソン・シュワルツマン,
アーシア・アルジェント,マリアンヌ・フェイスフル
2006/ソフィア・コッポラ
世界でいちばん有名な
フランス王妃の
人生を描いたお話。
▼フランスの協力により本物のヴェルサイユ宮殿にて撮影。www.youtube.com
ハプスブルク家の皇女
マリーは
14歳で同盟の証として
フランスへ渡り、
のちのルイ16世
ルイ・オーギュストの
妻となった。
朝から晩まで
大勢の従者にかしずかれ*2、
豪華絢爛な宮殿の中は
ゴシップでいっぱい。
マリーの務めは
一刻も早く世継ぎを産むこと。
だがいつまで経っても
なかなか子宝に恵まれない。
母とならなくては
フランスでの立場はおろか
祖国との国交も危うくなる。
だが夫は
趣味の世界に没頭して
かまってくれない。
さびしさと
重圧から逃れるように
買い物やお仲間との遊びに
大金を費やすことで
日々を送るようになるマリー。
一方
飢えた民衆の怒りは
とうとう頂点に達し、
革命の火は宮殿へ
迫ろうとしていた…
■□■□■□■
庇護下にいた皇女から
一国の王太子妃へ。
歴史の授業で出てきた
あの
国王とともに処刑され
37歳で閉じられた短い生涯が、
乙女心をくすぐる
ガーリーな配色で描かれています。
うすいブルー
から
あざやかな色
の世界へ。
色彩感覚と視点で
女の人生の移ろいを
描いた映画です。
【おまけ その1】
色づかいとともに
音楽の使いかたも
斬新だったこの映画。
18世紀の物語なのに
THE CUREをはじめとする
現代の楽曲を起用したことで
若い世代にも
受けたんじゃないかな?
The Radio Dept.
"Keen on Boys"
Bow Wow Wow
"I Want Candy"
あれ?
なんか…
しまむら系!!
▼くわしくはこちら。
▼サントラに収録されてます
【おまけ その2】
色とりどりで目にも楽しかった
衣装の担当は
ミレーナ・カノネロ。
主なお仕事を調べたら、
私が前に観た映画が
いっぱいあった!!
『フレンチ・ディスパッチ』
『オーシャンズ12 』
【おまけ その3】
といえば
日本ではやっぱり
『ベルサイユのばら』
だよね。
▼あえて新しい方ではなくこちらのアニメ版を…*6
そして
このベルばら、
なんと
洋画の実写版が
あったのだ!
監督は
『シェルブールの雨傘』の
ジャック・ドゥミ!!
▼楽天オススメアイテム!
【今日の知ってる人】
キルスティンは
の頃の姿が印象的。
ウェス・アンダーソン作品の
常連俳優ジェイソン。
でも私のオススメは
『ボアード・トゥ・デス』です。
こちらもどうぞ
*1:この映画、アメリカとフランスとなんと日本との合作だったらしい。
*2:食事や出産も取り巻きに見られるってイヤすぎる!
*3:レオナール・オーティエは実在の人物。
彼の遺した日記やメモを研究した本も出ています。
側近から見たマリー・アントワネットを紐解くのもいいかも。
『マリー・アントワネットの髪結い:素顔の王妃を見た男』
*4:又従兄妹であるフランツ1世と結婚。
二人は相思相愛でもうけた子どもは16人!
*5:ドイツ語読みならマリア・アントーニア・ヨーゼファ・ヨハンナ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン。
フランス語読みならマリー=アントワネット=ジョゼフ=ジャンヌ・ド・アプスブール=ロレーヌ。
*6:私はマンガを読んだことしかなかったんだけど、アニメ版のオスカル役って田島令子さんだったのね!
田島さんといえば私は
『おしどり探偵』の
タペンスなんだよな…