「安土の山を丸ごと一つ城にする」
『火天の城』
西田敏行, 椎名桔平, 大竹しのぶ, 夏八木勲,
石橋蓮司, 西岡徳馬, 寺島進, 福田沙紀
2009
宮大工 岡部又右衛門が
安土城建築を
命じられるお話。
こんな映画を
観逃しておったとは
わしも
迂闊であったわ…
さっそく影響されて
武家言葉を
使ってみたくなってしまった(笑)
序盤、安土の山頂でのシーンが印象深い。
「又右衛門、何が見える?」
信長に問われ、答える又右衛門。
関ヶ原、
尾張、
三河、
遠江国、
駿河、
相模、
武蔵…
するとお屋形様は
大胆不敵な笑みを浮かべて
こう言い放つのであります。
「ここは大和六十六州のど真ん中じゃ!」
さすが天下統一を目論む男!
スケールの大きさが違う!!
お屋形様の
とほうもない野望に
感服する又右衛門。
しかしここから
彼の苦難の日々が
始まるのでありました。
進取の気風で戦には鉄砲、
私生活には洋服など
海外のテイストを
どんどん取り入れてゆく信長。
城にも南蛮式に吹き抜けを作れと命じるが、
又右衛門が渋ったために他の匠も交えた
お指図争い(コンペ)になってしまいます。
又右衛門がどう乗り切るか…
ここから先は
ぜひご覧になってください!
それはそうと、
又右衛門の奥さんがまたいいのよね。
言われる前に旅支度をしてあったり、
お百度を踏んだり、
まさに内助の功と言うべきアシストぶり。
どんなにつらくても
「女は笑みを絶やさんのよ」
とほほ笑んでいる。
大和撫子とはかくあるか…
というほどの健気なお姿でした。
又右衛門を慕うのは
一門の者だけじゃない。
敵方の人間まで協力しちゃう。
彼の心意気と矜持に
胸打たれるからだ。
ふとあの言葉が浮かびました。
”人は城
人は石垣
人は堀”*3
建てた人たちの思いがあって、
それを
支える人たちの思いがあって。
城がひとつ建つというのは
こういうことなんだな。
名前も知らない人たちの
こんなエピソードが古今東西、
城の数だけあるんだって思うと
なんだか胸が熱くなるなぁ…
ラストシーンの安土城が幻想的でした。
このためだけでも見る価値ありよ!
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